裁いていいとも！ちょっぴりドラクエ風

ある人が財布を拾いました。
中にはウルベア金貨が三枚！
(ウルベア金貨とはドラクエ10にでてくる換金用のアイテムです)
落とした人はさぞ困っているだろうと持ち主を探すことにしました。
財布の中には何枚かのポイントカードが入っていました。
一枚はある書店のカードでした。
その書店のシステムをハッキングし、そのカードの持ち主の購入履歴を確認。
かなりの読書家のようです。
読書メーターやブクログといったサイトを利用しているかもしれません。
購入履歴の中からあまり人気のない作品について調べてみると、
読書メーターのある人物の記録が購入記録と一致していることが判明。
その人はツイッターもやっており、財布をなくしたとの発言も確認しました。
この人で間違いないでしょう。
ツイッターの画像や過去の書きこみから住んでいるマンションと階数を特定。
財布から指紋を採取し、各扉についている指紋と比較照合していきます。
ある扉に同じ指紋がついていることを発見しました。

「おい。人の家の前で何やってんだよ」
振り返るとおっさんが不審そうにこちらを見つめていました。
「この財布はお前さんのものかい？」
「むむっ？ああ、このプリクラは間違いない。俺が落としたものだ」
「そりゃあよかった。じゃあこの財布はあんたに返すぜ」
「いや。これは俺のもんじゃねえ」
「なにっ？あんたが落としたものだって言ったじゃねえか」
「落としたものは、もう俺のものじゃねえ。拾ったお前さんのもんだ」
「わざわざ持ってきてやったんだから、素直に受け取ればいいんだよ」
「お前こそ、人がやるって言ってんだから、ありがたくもらっとけ！」
「ふざけるな！俺は乞食じゃねえんだ」
「なんだと馬鹿野郎！」
お奉行様の出番です。



O岡H前の場合
「お前たちの欲の無さには感心したぞ。わしから褒美をつかわそう」
お奉行様はふところから一枚の金貨を取り出しました。
問題の三枚とあわせて四枚にすると、二人に二枚ずつ渡したのです。
「お前はもともと三枚持っていたが、二枚になってしまったから差引一枚の損。
お前は三枚もらえるはずだったが、二枚となってしまったから一枚の損。
そして、わしも一枚を失って一枚の損。
これで三方一枚損じゃ。はっはっは」
「さすがはお奉行様。見事なお裁き、恐れ入りました」
「うむ。これにて一件落着！」

悪いお奉行様の場合
お奉行様はふところに金貨を一枚入れると、残りを一枚ずつ二人に渡しました。
「お前は財布を落としたにもかかわらず一枚返ってきて一枚の得。
お前は全額返すつもりが一枚もらえて一枚の得。
わしも一枚もらったので一枚の得。
これで三方一枚得じゃ。はっはっは」

もっと悪いお奉行様の場合
「えっ？二人ともいらないの？じゃあ、おいらがもらっちゃうね」


奉行「そろそろお友達を」
観客「えーーーー」
二人「では、子供を取り合って争う女性たちを」
(中略)
奉行「明日来てくれるかな？」
女性たち「いいとも！」

そして夜があけた。




今日もお奉行様の名裁きを見ようと見物人が集まっています。
奉行「いい天気ですね」
観客「そうですね！」
奉行「ドラクエは面白いですね」
観客「そうですね！」
奉行「のこぎりは英語で？」
観客「SAWですね！」
奉行「今日のゲストはこの方たちです！」
女性2人と子供が登場し、拍手で迎えられます。
女性たち「おみやげです」
奉行「ありがとうございます」
女性たち「こちらはポスターなんですけど・・・」
奉行「おーい。これ貼っといて」
(中略)
女性A「この子は私の息子なのですが、この女が自分の子だと言い張るんです」
女性B「それはこっちのセリフよ！」

さあ、お奉行様はどう裁きをつけるのか！

O岡H前の場合
「子の腕を持て。そちは右腕、そちは左じゃ」
「は、はい」
「よし。力一杯引き合うのじゃ。勝った方を母親とする」
女性たちは子供の腕を引っ張り始めました。
子供が痛がって泣き出すと、一人の女性が手を放してしまいました。
勝った方は喜んで子供を連れて行こうとします。
奉行「待て。その子はお前の子ではない」
女性A「なんですって？勝ったのは私よ！」
奉行「本当の母親なら子を思うもの。痛がって泣く子を引くわけがない」
観客「さすがはお奉行様！」

悪いお奉行様の場合
お奉行様は刀を抜くと子供を一刀両断！
うきうきウォッチングしていた観客が静まり返ります。
奉行「さあ、半分ずつ持っていくがいい」
一人は死体なんかいらないと言って去りました。
もう一人は死体にとりすがって泣いています。
奉行「うむ。お主が本当の母親じゃな。これにて一件落着」
観客「お奉行様！」
奉行「おーい。ザオやっといて」
(※ザオはドラクエの蘇生呪文です)

名探偵の場合
奉行「さて。それでは真相をお話ししましょう」
観客「ざわざわ・・・」
奉行「どちらも本当の親なのです」
観客「どういうこと？」
奉行「片方は性転換した父親だったのです！」
観客「おおお」
奉行「家族仲良く暮らすがいい」
観客「さすがはお奉行様！」

どら○もんの場合
奉行「どっちも本物の母親だよ」
観客「どういうこと？」
奉行「片方はタイムマシンで未来からやってきたんだ」
観客「おおお」
奉行「タイムマシンで元の時間に戻れば解決だよ」
観客「さすがはお奉行様！」

次回は8/3、Nintendo Switchについて。