ゼルダの伝説の最新作。
楽しみにしていて、発売日に購入して遊び始めたのですが、
どうも不満点が多くてあまり楽しめませんでした。
前作ティアーズ オブ キングダムとは随分雰囲気が違います。
前作といっても話のつながりは全くありません。
キャラはアニメチックな二頭身で、可愛いけれどあまり感情移入できないです。
前作の後だと退化しているように感じます。
主人公は珍しくリンクではなくゼルダ姫。
いきなり逃げるだけのアクションをやらされて、何回かリトライしました。
こんなの全然面白くないんですけど。
牢屋に閉じ込められますが、大きな穴のある牢屋があるわけないでしょという杜撰さ。
兵士の目を盗んでの脱獄でも何度かリトライしました。
こういうステルス的なものも何回かやらされましたが、つまらないですね。
特に緊迫感はありませんし、ちょっとしたことで失敗して何度もやり直させられました。
その後、フードで顔を隠して行動することに。
せっかくゼルダ姫が主人公だというのに残念です。
旅の道連れとなるトリィも最後まで愛着がもてませんでした。
タマネギにドクロの絵を書いたような見た目で、どちらかというと気持ち悪い。
感情を知らない無垢なこどもみたいな感じを出しておきながら、
要所要所で口を出してきて実質こいつが仕切っているのがむかつきますね。
タイトルもいまいちしっくりこないですね。
誰から借りてるんだよって思ってしまいます。
もしかしたら仮のものということでかりものなのかもしれませんが、
「借り物」という言葉があるのですからそっちのイメージになります。
単に複製、レプリカを作っているだけでしょう。
英語版のタイトルは、Echoes of Wisdom だそうです。
ウィザード オブ ザ レプリカ
なんてのもいいかもしれません。
かりものという言葉に違和感あるので、ここではレプリカという言葉を使います。
当ゲームでは色々なものを覚えて、それのレプリカを作り出すことができます。
ベッドのレプリカを作って休んだり、積み上げて階段を作ったりといったことが可能です。
また、倒した敵を覚えることもでき、そのレプリカを作って戦わせることもできます。
レプリカをうまく活用するのがメインのゲームです。
これは楽しいところもあるけれど、不満点も多いです。
一番は作り出せるものが増えてくると選択が面倒ということ。
作るものを切り替えたい場合、十字ボタンを右を押しっぱなしにして、
長い一覧の中から選択して右ボタンを離します。
探しにくくて時間がかかります。
この並び順はよく使う順とか選択した順とか種類順とかに変更することはできるけれど、
完全に自分の好きな順に並べることはできません。
図鑑から選択することもできますが、この場合は並び順が固定なのでやはり選択しにくいです。
この切り替えは頻繁に行うことなのでここがやりにくいのは致命的といえます。
狙った場所に出現しないことも多いです。
一つ右に出たり上に出たり、出現しないこともあります。
3Dで距離感がつかみにくいのもあって、思った通りにならないもどかしさがあります。
置くときに位置とか向きを調整できるとよかったのですが、
自分の立ち位置と向きで完全に場所が決まるようなので置きたい場所に置けないことも。
ものやモンスターをウルトラハンドのような感じで捕まえて動かすことができるんですが、
捕まえるのも簡単ではありません。
まっすぐ上を向いて飛ばしても斜めになってしまった当たらないことも多々あり。
そういえば、ロープの上を歩けるところがありましたが、
まっすぐ歩くのがとても難しく何度も落っこちましたね。
捕まえたあとも捕まえたものだけを自由に動かせるわけではなく、
自キャラを動かすとその通りに動くだけという不自由さで、
好きなところに移動できるわけではありません。
一見自由度があるように見えるけれど、実際にやってみると不自由さを感じてしまいます。
一定の時間内にやらないといけないとか、水中で空気を気にしないといけないとか
落ち着いてできないところも多いです。
こういう不満もあって謎解きがあまり面白くないですね。
あまり頭を使うようなものはありませんでしたし。
思うように配置できなくてイライラしたりはしました。
そういう苦労をして宝箱をとったりしても、中身が大したものではないとがっかりです。
時間をかけるだけの価値のあるものは入っていなかったと思います。
レプリカのモンスターを作りだすと、敵を攻撃してくれるんですが、
全然攻撃してくれないときもありますし、あまり積極性を感じ取れません。
ZRボタンで注目した敵を攻撃してくれるはずなのですが、
注目してもなかなか攻撃してくれないことあります。
そもそも注目するのが難しいです。
自分が出したレプリカにも注目してしまうので、その向こうにいる敵に注目するのはとても難しいのです。
注目しているターゲットを切り替えることができればよかったんですが。
どうも爽快感がないんですね。
敵はわざわざ倒す意味がないので逃げた方がいいと思うようになりました。
自分で敵を攻撃することができないと思っていたら剣士モードとやらが使えるようになりました。
こういうのはゼルダ姫のイメージじゃないですね。
こういうことをやらせるなら主人公はリンクでよかったのでは?
魔法で攻撃するとかトラップで倒すとかにしてほしかったなあ。
しかもこのモードはゲージ制で、際限なく使えるわけではないというケチくささ。
なるべく節約したいので最小限の使用ですばやく切り替えしたいのに、
切り替えは十字キーの上ボタンなので移動しながら切り替えとかが実質無理。
全然気持ちよく遊べないんですよね。
衝撃を与えると色が変わって仕掛けが動くスイッチみたいなものがありますが、
素のゼルダだと直接叩けないのも不満ですね。杖持ってるんだから杖で叩けるだろ!
ストーリーや進行もまわりくどいと感じるところがあり。
特に、小さな裂け目を修復するために仲間を探させるやつ。
あれは毎回やらされましたが特に面白みがなく、無駄に感じました。
謎解きをクリアして先に進んだ時にちょっとしたメロディが流れることがあり、
これは苦労した後だと嬉しいのですが、何の苦労もしていないと逆効果。
回転扉を引っ張って開けただけとかで鳴らされるとバカにされている気分になりますね。
途中からはさっさとクリアして終わりにしたいと思うようになってきました。
ラスボスはなんとか一発で倒せましたが、その前の副ボスみたいなのが難関でしたね。
あそこは何度リトライしたことか。
面白いところもあったけれど不満点の方が多くて、あまり楽しめないゲームでした。
特に不具合はありませんでしたし、ファストトラベルも早く、
システム的なクオリティーは高かったと思います。
70点。
次のゲームは魔女の泉Rの予定です。
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