2021年7月1日木曜日

読書メーター まとめ(2021年6月分)

 2021年6月の読書メーター

読んだ本の数:32冊

読んだページ数:9047ページ

ナイス数:136ナイス


https://bookmeter.com/users/220827/summary/monthly

■代数的構造 (ちくま学芸文庫)

★★★☆☆

主に群論の話で、ガロア理論まで。群などがどういう理念で作られた概念であるのか分かりやすく説明されているのがいいですね。授業とかではこういう説明が欠けていることが多いです。導入部はよかったけれど、後は普通の数学書という感じでした。

読了日:06月30日 著者:遠山 啓

https://bookmeter.com/books/4503773


■女王と海賊―暁の天使たち〈5〉 (C・NOVELSファンタジア)

★★★★☆

怪獣夫婦の息子が両親の実態を知って打ちのめされる話。ダンはかわいそうですけど大笑いです。目覚めた眠り姫たちも海賊と再会し、めでたしめでたし・・・とはなりませんでした。

読了日:06月29日 著者:茅田 砂胡

https://bookmeter.com/books/567572


■失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1 (GCノベルズ)

★★☆☆☆

いきなり異世界の男の記憶を手に入れた少年の話。同時に記憶力もよくなったという都合のよい設定です。失格といっても親に認められていないだけ。文章も魔法も挿絵もしっくりこなくて残念な感じでした。最後の方はちょっと面白くはなりましたが、2巻はいいかな。

読了日:06月28日 著者:樋辻臥命

https://bookmeter.com/books/14060022


■谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題

★★★☆☆

今回の主人公は女子大生のつみれちゃん。軽く読めて楽しめるユーモアミステリー。逆さま問題というのはエラリー・クイーンの「チャイナ橙の謎」が本家みたいです。クイーンは結構読んだのですが、それを読んだことがあるかどうかは記憶にございません。「歳のころなら」という言い回しが何度か使われていました。どうしても「都市のコロナ」を連想してしまいます(笑)。

読了日:06月28日 著者:東川 篤哉

https://bookmeter.com/books/16683299


■スパイ教室05 《愚人》のエルナ (ファンタジア文庫)

★★★☆☆

今回は同じ養成学校のチームと対決することに。それぞれの個性を生かした戦い振りが面白かったです。もちろんエルナについてもきちんと書かれています。今回は予想通りのところが多かったですが、最後のアレにはびっくりしました。もしかするとこれも詐術かも?

読了日:06月28日 著者:竹町

https://bookmeter.com/books/17845765


■親王殿下のパティシエール(3) 紫禁城のフランス人 (ハルキ文庫)

★★★☆☆

お菓子作りのところは楽しくていいけど、それ以外のところはあまり興味が持てなくて大して面白くない。難しい漢字が多いし、ややこしい話が多くて読みにくいんですよね。このシリーズはもういいかなと思えてきました。

読了日:06月25日 著者:篠原悠希

https://bookmeter.com/books/16706987


■二人の眠り姫―暁の天使たち〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

★★★★☆

海賊と女王の復活。やはり役者が違いますね。なんでも魔法で済ませてしまうのはなんだかなあと思いますが、面白い話が読めるので細かいこと?は気にしません。

読了日:06月24日 著者:茅田 砂胡

https://bookmeter.com/books/567570


■金貨1枚で変わる冒険者生活 (ツギクルブックス)

★★★☆☆

まあまあ。金貨一枚をきっかけに冒険者としての成長を始める少年の話。雑魚敵相手にも苦戦して、こつこつ経験値を貯めてレベルアップ。少しずつ強くなっていくRPGの序盤という感じでした。この作業は地味だけど面白いんですよね。

読了日:06月23日 著者:天野ハザマ

https://bookmeter.com/books/14069333


■黒牢城

★★★★☆

しつこく籠城を続ける有岡城で起こる数々の事件。変容していく空気にじわじわと追い詰められていく荒木村重。真相の解明が起死回生の一手となるのか。のめりこむ面白さで、ミステリー要素も楽しめる重厚な歴史小説でした。

読了日:06月22日 著者:米澤 穂信

https://bookmeter.com/books/17853950


■華麗なる探偵アリス&ペンギン ウエルカム・ミラーランド (小学館ジュニア文庫 な 2-16)

★★★☆☆

怪盗赤ずきんが大活躍するシリーズ第16弾。活躍というか駄目っぷりが目立っていましたけど(笑)。もう16巻にもなるんですね。今回は本書から読み始めても大丈夫と言えるようにか、初めての人向けの説明が入っていました。インディード。

読了日:06月21日 著者:南房 秀久

https://bookmeter.com/books/17325290


■横浜駅SF (カドカワBOOKS)

★★★☆☆

増殖する横浜駅に18きっぷで潜入し、自動改札に捕まったりする話。楽屋オチみたいなノリの設定でよくこれだけの長編を書いたなあと感心と呆れが半々くらい。このノリが楽しくてSF的にも面白いところはありました。あとがきで次は外伝とか書いていましたのでそれが「全国版」だと思われます。

本書はまあまあ面白かったけど、これ以上はいいやと思いました。

読了日:06月21日 著者:柞刈湯葉

https://bookmeter.com/books/11234231


■海賊王の帰還―暁の天使たち〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

★★★☆☆

海賊王の帰還といってもご本人はなかなか登場しなくて、焦らしてくれました(笑)。本書も面白くはありますが、ダンの話が多くて他の巻にくらべるといまいちの感はあります。次からぐんと面白くなるはず。

読了日:06月21日 著者:茅田 砂胡

https://bookmeter.com/books/567568


■家で無能と言われ続けた俺ですが、世界的には超有能だったようです (GA文庫)

★★★☆☆

基準がおかしくなっている主人公が無自覚に周りを驚かせる話。この手の話では『シャバの「普通」は難しい』が面白かったですね。本書はそこまでの突き抜けた面白さはなく、まあこんなものかという感じ。最後は勝ってはいないですよね。続きが読みたいかどうかは微妙なところです。

読了日:06月18日 著者:kimimaro

https://bookmeter.com/books/17347914


■算学奇人伝 (祥伝社文庫)

★★★☆☆

読みやすくてまあまあ面白かったです。幾何学の問題は数学的に解いていたけど簡単すぎ。それ以外はあまり数学的ではなくて実験したりしらみつぶしにしたりと力技。数学的な内容を期待すると拍子抜けしそうです。

読了日:06月17日 著者:永井 義男

https://bookmeter.com/books/270648


■華麗なる探偵アリス&ペンギン ゴースト・キャッスル (小学館ジュニア文庫 な 2-15)

★★★☆☆

オレンジ神父、隅っこの老人(笑)など、名探偵たちが集結するシリーズ第15弾。怪しげな招待状が届き、イギリスの古城に向かうアリスたち。途中で誘拐事件を片付けて、古城に到着した一行が見たものは!恐るべき真相に腰が砕けそうになる恐怖の事件簿でした(笑)。

読了日:06月17日 著者:南房 秀久

https://bookmeter.com/books/16202535


■人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)

★★★☆☆

「冬の時代」「楽しい超監視社会」「人間たちの話」「宇宙ラーメン重油味」「記念日」「No Reaction」の6編。断片的で物足りないものや設定に無理がありすぎて素直に楽しめないものもありましたが、どれもまあまあ面白かったです。理系的な思考が垣間見えるところが好みですね。「横浜駅SF」も読んでみたいと思います。

読了日:06月16日 著者:柞刈 湯葉

https://bookmeter.com/books/15233932


■神々の憂鬱―暁の天使たち〈2〉(C・NOVELSファンタジア)

★★★☆☆

Kindle版で読み直す再読の旅を再開しました。本書はシェラの異世界転生物語みたいな話でした。あのシェラが遊園地に行って遊んだりするんです!リィが目指せ一般市民とか無謀なことを言い出したりもしています(笑)。ここにスカーレット・ウィザードの面々も投入するわけですね。

読了日:06月15日 著者:茅田 砂胡

https://bookmeter.com/books/567567


■虚ろなるレガリア Corpse Reviver (電撃文庫)

★★☆☆☆

龍と龍殺しの物語ということで期待したのですが期待外れでした。最後の方は虚構とか妄想としか感じられない世界になっていって虚しくなりました。引き込まれるような面白さもないし、続編が出ても読む気はありません。

読了日:06月15日 著者:三雲 岳斗

https://bookmeter.com/books/17964916


■朱く照る丘 ―ソナンと空人4― (新潮文庫)

★★★☆☆

最終巻。半分程読んだところで、ここで終わりにしたいなとちらりと思いました。せっかくいい具合に落ち着いたのに、続きを読んだらまた悲しい出来事が待っている気がして。まあ最後は綺麗に終わりましたし、タイトルにふさわしい内容でした。主人公はいまいち好きになれなかったけれど面白かったです。

読了日:06月14日 著者:沢村 凜

https://bookmeter.com/books/16795471


■華麗なる探偵アリス&ペンギン リトル・リドル・アリス (小学館ジュニア文庫)

★★★☆☆

私が気付かない間に3巻も出ていたコスプレ探偵?シリーズ第14弾。今回は試験問題盗難事件、バレンタインのチョコレート盗難事件、長靴をはいた猫の長靴盗難事件の3本立て。全部盗難なんです。本当なんです。いつも通り愉快なキャラクターがたくさん登場して楽しかったです。

読了日:06月14日 著者:南房 秀久

https://bookmeter.com/books/15190136


■帳簿の世界史

★★★☆☆

会計に重点を置いて世界史を語っています。世界史といってもほとんど欧米の話ですが。最後に日本版特別付録として「帳簿の日本史」がついていました。複式簿記はすごい発明だったようです。それが今では、簿記といえば複式簿記を指すくらい当たり前になっています。私は世界史にはあまり興味がなく、帳簿のシステムがどう変化していったのかという話が読みたかったのですが、この点については物足りない内容で文章にも面白みがありませんでした。

読了日:06月14日 著者:ジェイコブ ソール

https://bookmeter.com/books/9657576


■放課後ひとり同盟

★★★☆☆

「空に飛び蹴り」「怒る泣く笑う女子」「吠えるな」「ストーリーテラー」「僕とじょうぎとぐるぐると」の5編。語り手は変わるけれどちょっとつながっている短編集。前に出てきた人物が登場すると嬉しくなります。変と恋がテーマ?のちょっと悲しいけれど楽しい話。読みやすくてひきこまれる面白さでした。

読了日:06月11日 著者:小嶋 陽太郎

https://bookmeter.com/books/12771196


■私、能力は平均値でって言ったよね! (15) (SQEXノベル)

★★★☆☆

今回のメインはケモミミ幼女を救うため本気を出すマイルの話。といっても緊迫感のかけらもありません。面白いことは面白いですけど、もう頭打ちですかね。ワンダースリーのその後もちょっとだけ語られました。次回は魔族のところに殴り込み?

読了日:06月10日 著者:FUNA,亜方逸樹

https://bookmeter.com/books/17912944


■運命の逆流 ―ソナンと空人3― (新潮文庫)

★★★☆☆

1巻を読んだ時点ではこんな展開になるとは全くの予想外でした。私は異世界転生ものにすっかり毒されているようです(笑)。嵐の如くソナンに襲い掛かる試練の数々。さすが主人公です。そういうものを引き寄せてしまう不思議な力があるようです。自ら招いているところもありますが。罰金の支払いの場面は喜劇的で面白かったです。

読了日:06月09日 著者:沢村 凜

https://bookmeter.com/books/16795470


■ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)

★★★☆☆

キャラは悪くはないけれど、あまり気持ちよく読めない文章に色々と無理を感じるストーリー。鬼嫁というのもしっくりこないです。2巻も読もうという気にはなりませんでした。

読了日:06月08日 著者:秋田 みやび

https://bookmeter.com/books/11118983


■日本一の商人 茜屋清兵衛、危機一髪 (角川文庫)

★★★☆☆

シリーズ第二弾。危機一髪というタイトルですが、一発どころか何発もくらっています。それでもシリアスな感じはあまりなくて軽いです。まあまあの面白さでした。

読了日:06月07日 著者:誉田 龍一

https://bookmeter.com/books/14122022


■飛ぶ孔雀 (文春文庫)

★★☆☆☆

日本SF大賞など三冠達成の傑作幻想小説ということで読んでみましたが、私にはどこが傑作なのか分かりませんでした。解説すら何が言いたいのかよく分かりませんでした。幻想的というより分かりにくくて現実感が薄いだけという気がします。文章も巧いとは思えないし、大した面白さもありませんでした。

読了日:06月07日 著者:山尾 悠子

https://bookmeter.com/books/16682731


■イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫)

★★★☆☆

最終巻。すごい破壊力でしたね。心を抉る容赦ない展開に戦慄。それはそうと水前寺のその後が気になっていたのに全然出てこなくて、水前寺登場せよ!と思っていました。

読了日:06月07日 著者:秋山 瑞人

https://bookmeter.com/books/572154


■鬼絹の姫 ―ソナンと空人2― (新潮文庫)

★★★☆☆

異世界転生で領地経営に苦労するというよくある話に見えますが、流石に読ませます。ただ、主人公はちょっと倫理観が欠如しているように思えて好きになれそうにないです。そして、明らかになる衝撃の事実!というかこの方が自然ですよね。やられました。これは最後まで読まなくてはと思いました。

読了日:06月04日 著者:沢村 凜

https://bookmeter.com/books/16601506


■准教授・高槻彰良の推察6 鏡がうつす影 (角川文庫)

★★★☆☆

「お化け屋敷の幽霊」「肌にやどる顔」「紫の鏡」の3編。前回異界からの生還を果たした彼らに日常が戻ってくると思いきや、また怖ろしいものが顔を覗かせています。ジェットばばあについての講義とかは楽しくて面白かったです。

読了日:06月03日 著者:澤村 御影

https://bookmeter.com/books/17851751


■日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記 (角川文庫)

★★★☆☆

つぶれる寸前のお店を引き継いだ清兵衛がお店を立て直すべく奮闘する話。一難去ってまた一難。もう駄目かというところをギリギリ生き延びるという感じでした。軽快な文章でするする読めます。どんな意図があったにせよお金を貸してくれた人を騙すところは誠意が感じられず残念でした。まあまあ面白かったので続編も読んでみたいと思います。

読了日:06月02日 著者:誉田 龍一

https://bookmeter.com/books/13070670


■Absolution by Murder (Sister Fidelma Mysteries Book 1): The first twisty tale in a gripping Celtic mystery series

★★★☆☆

邦題は「死をもちて赦されん」。修道女フィデルマシリーズの第一巻。短編集「修道女フィデルマの挑戦」だけは読んだことがあります。彼女は内心いらついていることが多くて、私の持っている修道女のイメージとはちょっと違う人物でした。鋭い観察力を見せたりはしますが、殺されかけたり迂闊なところもあります。ミステリーとしてはあまり面白みはありませんでした。短編集の方が切れがあって面白かったです。次も読みたくなるようなラストでしたが、次はどうしましょうかね。

読了日:06月01日 著者:Peter Tremayne

https://bookmeter.com/books/4482027


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