2021年7月8日木曜日

十三機兵防衛圏

 アドベンチャーとシミュレーションを足したようなゲームでした。

本作は追想編、崩壊編、究明編の3つに分かれていて、

追想編は13人のキャラクターの物語を追想するアドベンチャーパート。

崩壊編はシミュレーションゲームのような戦闘パート。

究明編は資料集みたいなもので、明かされた情報を見るだけのものです。

追想編も崩壊編も一区切りつくのにそれほど時間はかからず、

区切りがつけば別のパートに移動できます。

追想編は13人のキャラを好きな順番で進めることができ、

そういう意味では自由度が高いです。

条件を満たさないと進められないところもありますので、

完全に好きな順番で進められるわけではありませんが。


アドベンチャーパートについて。

ムービーシーンはほぼなし。

一応奥行はありますが、基本2Dの画面でキャラを移動させます。

グラフィックはちょっと粗い感じ。

動きが不自然に見えるところはありましたが、特に問題はありません。

ボイスはなかなかいいですね。

声のスキップもできますし、ログも確認できます。

キャラも立っていて、笑えるところも多いです。

会話などのシステムが独特です。

キーワードを覚えてそのキーワードを選択することによって

話が進んだりします。

主人公(プレイヤーの操作キャラ)が何もしていないときにも

他の人の会話が進行していて、

適切なタイミングで話しかけることで異なる展開になったりします。

能動的で、やらされている感の少ないシステムだと思います。

このゲームはやらされている感があまりないのがいいところです。

ムービー見ているだけの時間が長かったりすると、

ゲームやってる気がしませんからね。

但し、面白いかといわれると微妙です。

やらされている感が少ないとはいえ、実質選択肢がない展開が多くて、

これではやらされているのと変わらないと思えたり。

せっかくの会話システムがあまり生かされていなくて残念だと思いました。

13人分の物語を細切れに見せられても、

ジクソーパズルを埋めていくようなもので、最初のうちは絵柄が全く分からないです。

少しずつ進めていると前の内容を忘れてしまったりします。

しかも、このストーリーはタイムトラベルが出てくるややこしい内容なのです。

話についていけなくてもうどうでもいいやと思えてきます。

ループとか分岐とか多すぎて結局何がどうなったのかよく分からない。

ストーリーが二転三転どころか登場人物のアイデンティティーが崩壊するような話で、

話についていく気力がなくなります。

最後のオチも今までの話を台無しにしてしまうような残念さ。

分岐があるのは分かりますが、進め方によっては行けない分岐ができてしまいます。

あるキーワードを覚えるとそれに関連する分岐にしか進めなくなってしまい、

そのキーワードを忘れることもできず、どうしようもなくなりました。

達成度100%にするのが不可能になってしまったのでは?と不安になりましたが、

その分岐を見なくても、なぜか100%にすることができました。

そういう意味では問題はなかったのですが、嫌な気分にはなりました。

ちょくちょくロックされていて、他の人のイベントを見ないといけなかったり、

崩壊編を進めないといけなかったりで、完全に自由ではありません。

このロックは製作者の都合というか進行をある程度コントロールしたいからだと思いますが、

必然性が感じられなくて不自然です。

話の進行に応じて状況が変化して、それが他の人の話にも反映されるとかいうシステムであれば

納得できるんですけど、このゲームの方式では違和感があります。

どうしてもゲームの製作者とプレイヤーという立場を意識させられてしまいます。

途中でロックされるので一人の話をずっと通して見ることもできず、

他の人の話を見にいかないといけません。

同じ人物の話を続けている場合でも何度も同じ場面を見せられて飽きてきたりします。

回想がやたらと多くてあまり没入もできません。

追想編はずっとやっていると飽きてくるというか疲れてくるというか面倒になってくるので、

ある程度やったら崩壊編で気分転換をするという進め方をしていました。




バトルパートについて。

リアルタイムに進行して、行動選択のときだけは時間が止まっているという感じ。

直接殴りに行ったりミサイル撃ったりして、敵を全滅させればOK。

ボスを倒せばクリアというところもありました。

シミュレーションゲームのような感じでしたが、成長要素もありますし、

RPG的な面白さもありました。

システムはいまいちよく分かりませんでした。

適当にやってるだけで勝てましたので問題はありません。

難易度は初期値のままのNormalです。

全戦ランクSでクリアまで行けてしまいました。

ポイントを稼ぐために周回したりはしましたが、ちょっと簡単過ぎましたね。

爽快感はあるけど緊張感はなくてぬるいです。

バトルパートでは13人揃っています。

こうなった経緯は追想編で語られます。

こちらのグラフィックは結構しょぼいという印象です。

ゲームとしては問題ありませんが。

気になったのは敵の全滅判定が遅いのでは?ということ。

順番が回ってきたので攻撃しようとしても対象がいませんとか表示されて、

どこにも敵がいないんじゃない?となることがしばしばあります。

適当に行動しているとようやく終了判定されます。

敵の全滅が確定したらその時点で行動不能にしてほしいと思いました。

追想編、崩壊編をクリアすると、エンディング。

エンディングはなかなかよかったです。

クリア時点で追想編、崩壊編は達成率100%。

究明編も簡単に100%にすることができました。

全部100%にできたのはやり切ったと思えるのでいいですね。

また、クリア後は崩壊編の新しいエリアが公開されて遊ぶことができるようになりました。

数十ステージをやってみましたが、NormalでもランクSで初回クリアできる程度で、

同じようなことを何回もやっていると飽きます。

時間がかかるので以後はCasualに変更してやってみましたが、

全然終わりが見えません!

100を越えたところでもうやる気がなくなりましたので、そこで終了としました。


追想編、崩壊編も絶賛するほどではないですが、まあまあ楽しめました。

究明編はすべての文書を公開はしたものの、読む気になれず、

ほとんど読んでいません。

追想編はもう一度やりたいとは思えませんが、

崩壊編は今後もたまにやってみたいとは思えますね。


70点。


次のゲームはアサシンクリード オデッセイの予定。

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