2023年8月12日土曜日

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

ゼルダの伝説 最新作。

発売日(2023年5月12日)に購入して遊び始めました。

今作のタイトルはティアーズ オブ ザ キングダム。

王国の涙といったところですね。

本作はブレス オブ ザ ワイルドの続編みたいなもので、

世界観やらマップは同じところが多いです。

が、空や地下の世界もあり、祠やダンジョンは一新されていて、

新しい要素もたくさんあり、マンネリ感はあまりありませんでした。

続編としては整合性がとれていなかったり矛盾を感じたりしましたが、

細かいことは気にせず楽しみました。

前作のボリュームは凄かったのに、本作はそれを余裕で上回るスケール。

地上、地底、空と3つの世界を行き来する壮大な冒険となっています。

それなのにロード時間は短くなっている気がしました。

短縮されたんでしょうかね。

ロード中に表示されるTIPSはためになるし、

ほとんど待たされた感じがありませんでした。


本作の一番の特色はビルドですかね。

色々なものを組み合わせて色々なものを作ることができます。

単純なところでは板を何枚もくっつけて橋を作ったり、

板と車輪を組み合わせて車を作ったり。

それに扇風機をくっつけると風で動く車ができたりします。

扇風機以外にも色々な機能を持つゾナウギアという道具が登場して、

色々なものを作り出すことができます。

空を飛ぶこともできます。

組み合わせるときは前作のマグネットのような力でものを持ち上げて、

回転させたりして向きを調整して接着するだけ。

もちろん接着を解除することもできます。

この工作がなかなか楽しいです。

盾や武器、矢にも色々なものをくっつけることができます。

つけられるのは一種類だけですが、様々な効果をつけられます。

特に矢につけると遠距離から色々な攻撃ができるので楽しいです。


ビルドは楽しいことは楽しいのだけど、長くやっていると不満も感じます。

接着を解除するときに揺さぶるのが面倒。

レバーをガチャガチャしないといけないのが嫌ですね。

ボタン一発で解除できるようにしてほしかった。

材料がその場になくてもあるものを消費することにより

お気に入りや履歴から再現することができるのだけど、

お気に入りに登録できる数が少なすぎる。

システム的に用意されているものがあるのでそっちを使えばいいのだけど、

余計なものがついていてコストが高くついたりするんですよね。

色々な状況に対応するために色々なものを登録したいのに全然足りません。

自由に作れるところが魅力なのに用意されたものを使うしかないことが多くて、

せっかくの魅力が生かしきれていないです。

作ったものがどのように動くのか予想が難しいので実験が必須ですね。

これは便利と思うものを考えても、大抵は思ったようには動いてくれなくて、

無難なものしか作れない感じでした。

色々作る前にセーブしておいて、実験が終わったらロードということをしていました。

本作はロードしてやり直すことが結構ありました。

特に空のマップでは落ちてしまうと戻るのにものすごい手間がかかることがありますので、

届くと思ったところに届かなかったりしたら、ロードしてやり直した方が早いのです。

こういうことをやっていると没入感は薄れます。


ちなみに、セーブしてロードすると作ったものが消えてしまいます。

これは多分ロードすると色々なものが初期化されるからでしょうね。

初期化の必要性は理解できるので仕方ないとは思いますが、

消えてしまうのは残念です。


扇風機をくっつけて空を飛んだりできますが、無限に飛べるわけではありません。

バッテリーという概念があって、一定の時間が経過すると動力がなくなります。

この時間はあることをすれば伸ばすことができます。

苦労して時間を伸ばしたのですが、空を飛んでいると途中で分解してしまいます。

耐久力みたいなものが設定されていると思われます。

時間を伸ばした意味がないじゃん!

これはちょっと理不尽だと思いました。


装備も簡単に壊れすぎだと思います。

武器も盾も弓も使っているとすぐに壊れます。

敵が使っているときは壊れないくせに。

武器と盾は大きな衝撃を受けることになるのでまあ分かるんですが、

弓は普通に矢を撃っているだけなのになんで壊れるんでしょうね(笑)。

それも木端微塵に壊れて跡形もなく無くなります(笑)。

まともに戦闘していると収支が合わなくて赤字になるくらいです。

なので最初のうちは戦闘をする気になれなくて、ずっと戦闘を避けてました。

戦闘が楽しめるようになったのはかなり時間が経ってからでした。

前作は最初から使い放題の爆弾があったのがよかったですね。

弓と矢も不足がちでしたが、最終的には矢もたっぷり手に入って不自由しなくなりました。

ちなみに矢の持てる数は999本が上限。

ほとんどのアイテムは999個が上限と思われます。

ゾナウギア鉱石は1000個以上持てましたが、これは例外でしょう。


アクションも謎解きも楽しめて、冒険感たっぷりのわくわくするゲームでした。

仕込みがすごくて、ついつい寄り道をしてしまいます。

メインストーリーを進めようと思っていても、

洞窟見つけたら入ってしまうし、

コログが行き倒れていたら助けてしまうし、

看板持ってるおじさんがいたら手伝ってしまうし、

もちろん祠を見つけたらまっしぐらに向かってしまうし、

全然進められません(笑)。


このゲームは露骨なヒントがないのがいいですね。

最近のゲームは親切すぎてやらされている感が強いですが、

本作はそんなことはありません。

自力で達成したという満足感が得られます。

何をしたらいいのか分からなくて途方に暮れることもありますが。

リンクのセリフがほとんどないのも没入感を高めていますね。

見せ方がうまいと思います。

メインのストーリーですら進め方の自由度が高いです。

メインチャレンジが発生した瞬間にクリアになることが何回かありました。

進め方が違うとNPCのセリフもそれに応じて変わるみたいです。

一部おかしいセリフもありましたが、よっぽど私の進め方が想定と違っていたのでしょう(笑)。

それでも違和感のない展開で楽しめました。

封印戦争の説明を4回聞かされたのはちょっとうんざりしましたが。


メインのストーリーもよかったですが、色々なものを発見する宝探しとして楽しめました。

祠探しについてはリンクのおかげで前作より楽に感じました。

前作では祠を全部見つけたときに凄い達成感がありましたが、

本作では特に達成感がなかったですね。

祠内の謎解きはビルドを使うものが多くてなかなか楽しかったです。

前作では不評だった(個人の感想です)ジャイロを使ったものはなくてよかったです。

色々試行錯誤して1時間以上かかったものもありましたが、

全体的に簡単で、難易度は低めだったと思います。

多分模範解答ではないだろうという解き方もたくさんしました。

解法がいくつもある緩さというか自由度がありましたね。

私はパズルが好きなので祠の試練は祠を見つけたご褒美としてとらえていたのですが、

何の試練もない宝箱だけの祠が結構たくさんあったのが残念でした。

そういう祠は見つけること自体が試練ということになっていたのだと思いますが、

悪く言えば手抜きです。

秘宝探しも楽しかったです。

対象を指定してセンサーで探すことができますが、

このセンサーは切り替えが面倒で使い勝手が悪いですね。

私が対象としたのは祠、宝箱、井戸、ゾナニウム鉱石、マヨイ、ルミー。

祠はいつでも簡単に選択できます(途中から全く使わなくなりましたが)。

宝箱、井戸、鉱石は同じカテゴリーなので切り替えは楽ではありますが、

マヨイとルミーが面倒でした。

そこの切り替えが簡単にできれば探索がとても楽になったと思うのですが。


大変楽しめたの間違いないですが、色々と不満点もありました。

・雨が多い気がする

雨が降っているとすべって崖のぼりができなくなります。

すべりを防ぐ装備もありますが、入手するのに時間がかかりますし、

切替も面倒です。

雷も多いですね。

装備を外すのが面倒です。

気温の変化とか様々な状況の変化に応じて装備を変えるのが面倒です。

装備が多くなるとどこにあるのか探すのが大変になってくるのです。

・赤い月も多い気がする

毎回同じムービーを見せられて飽きます。

スキップはできますけど、またかとうんざりします。

途中からゼルダの声も聞こえなくなってしまうし。

・ウルトラハンドを使っているときの視界が悪い

見たいところが見えないことが多いです。

・宝の地図

宝箱に宝の地図が入っていることがあるんですが、

その宝を既に見つけていることが多かったです。

別に分かりにくいところにあるわけでもなく、普通に見つけられるものなのです。

苦労して宝箱を見つけてわくわくしながら開けたら、

何の意味もない宝の地図だったときのがっかり感!

これはこのゲームで一番のがっかりポイントでしたね。

ラムダの秘宝で手順が分かってないと到達できない宝箱があったじゃないですか。

あんな感じでそれを見つけないと宝が手に入らないようにしてほしかったですね。

・武器や素材の並べ替えが自由にできない

いくつかシステム的に用意されている順序で並べ替えはできますが、

あまり満足できないです。

弓につけるものを選ぶときとか武器を切り替えるときとかは、

横一列に並んでいるところから選択することになるので、

数が多いと探すのも面倒だし時間がかかるのです。

武器はマスターソードが左端で、切り替えたい武器が右端になることが多くて、

移動距離が長くなりがちです。

・仲間が使いにくい

ストーリーを進めるとリンクと共に戦ってくれる仲間ができます。

人形みたいなものであまり仲間という感じはしませんが。

ゴロンはよく使うので近くにいてほしいのですが、

敵に向かってしまって追いかけないといけないことがしばしば。

このせいで敵の攻撃を受けたことが何度もあります。

戦闘中以外にも使いたいのに遠くに立っていて動かないことがあり。

口笛吹いたら寄ってくるはずなのに動かないし。

複数の仲間が密集して誤爆することが多々あります。

散らばれよ!


バグらしきものはなかったけど、ときどき処理落ちはしてましたね。

動きが止まってしまってフリーズしたかと思ったことが何回か。

数秒したら動き出したのでほっとしました。


3ヶ月ほどかけて結構やりこみました。

結果は、

・地上と空のマップはすべて解放(これは簡単)

・地下マップもすべて解放(これはなかなか達成感がありました)

・ハートとがんばりは両方最大値

・バッテリーも最大値

・祠はすべてクリア

・メインチャレンジはすべてクリア

・エピソードチャレンジ、ほこらチャンジはすべてクリア

・ミニチャレンジは20個ほど未発見

どこがミニなんだといいたくなるものがいくつかありました(笑)。

見つけたもののうち諦めたのは1個だけ。

井戸探しのやつです。残り7個でした。

・マヨイ探し

残り4体まではいけたのですが、そこでやめました。

ヒントをくれるおじさんも教えてくれなくなってしまいましたし、

桜の木を使っても見つけられずで、面倒になって諦めました。

・コログ探し

行き倒れを見つけたら必ず助けるようにしていましたが、

あとは適当にやって、ポーチの拡張があと数個で完了する

というところまではいきました。

積極的に探してはいなかったので、恐らく拡張に必要な分より

かなりたくさんいるのだと思います。

・大型モンスターの討伐

全種類は倒しました。

数が多すぎて全部倒す気にはなれませんでした。


上に書いた残りいくつとか最大値に達したということは、

ゲーム内で分かるようになっています。

攻略サイトで調べたわけではありません。


前作を超える楽しさもあったのだけど、

平均すると前作よりちょっと下になるかなあと思いました。

セーブ、ロードをちょくちょくやったのと、

長く遊び過ぎたせいだと思います。

祠を全部クリアした時点で探索は打ち切るべきでした。

ものすごく時間がかかったのでもう一度最初からやりたいとは思えませんが、

最後の演出もよくて気持ちよく終わることができました。

満足度は高いです。


90点。


次はドラクエXオフラインの超大型ダウンロードコンテンツをやりたいと思います。 



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