2017年11月8日水曜日

大逆転裁判2

先日クリアしましたので感想などを。

最初に、逆転裁判シリーズの全体的な話をします。
このゲームのジャンルは大法廷バトル。
バトルといってもアクション要素は全くありません。
弁護士として裁判で無罪を勝ち取ることが目的です。
証人の証言を聞いて尋問を行います。
証言は嘘や勘違い、思い込みなどで歪んでいます。
証拠品と矛盾するところを見つけ、証拠品をつきつけるのが基本です。
「くらえ!」という声とともにビシッ!とつきつけるのが気持ちいいです。
こうして少しずつ真実が明らかになっていきます。
大抵は真犯人を指摘して、それを証明することになります。
はっきり言って弁護士の仕事ではないでしょう。
有罪の認定にあたっては、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証が必要
とされていますので、弁護士は合理的な疑いがあることを指摘するだけでいいはずなのです。
しかし、それで無罪を勝ち取っても盛り上がりませんよね。
これはゲームですから!
推理をしないと進まないところがあったりして、頭を使うところが面白いです。
二転三転するストーリーや意外な手がかり、場を盛り上げる音楽や効果音、
特徴ある登場人物たちのセリフや動きで楽しいゲームになっています。


では、大逆転裁判2について。
良いところは先ほど書いた通りですので、気に入らなかったところを書きます。
本作は前作大逆転裁判の続きです。前作をやらずに本作をやるのはおすすめできません。
前作は未完成と言われて不評だったようですが、今作ではすべての謎が解き明かされ、
誰もが満足する作品になっています。

異議あり!

私は満足していません。
もちろんいいところもたくさんありました。
最初に書いたような当シリーズならではの面白さは健在と言っていいでしょう。
しかし、不満点も多いのです。

くらえ!

まず、前作があっての内容なのに間があきすぎです。
前作が発売されたのは2年も前のことですから細かいところは忘れていました。
続けてやったらもっと面白かっただろうなと思います。
2を始める前に前作をもう一回やろうかなとちらっと思いはしましたが。
このゲームって、全く二回目をやる気になれないんでよすねー

今回特に思ったのは話が長いということです。
人から話を聞くということが多くて疲れました。
話を聞いていると話題が追加されたりして、いつになったら終わるのとうんざりです。
私は本好きなので小説であれば長い文章も苦になりませんが、ゲームでこれはどうかと思います。
一度に2行しか表示されませんから、ボタンを何回も何回も押さないといけません。
内容によって表示される速さが変わったりするのでちょうどいいタイミングでボタンを押すのも難しいです。
普通に表示すると遅過ぎて、早送りすると読み取れません。バックログも使いにくいです。
はっきり言って読むのが苦痛でした。
手がかりを集めて回るのも面倒な作業としか思えず。
裁判に行き着くまでが長くて面白くないと思いました。


裁判も「ゆさぶる」で新しい証言を引き出さないといけないことが多くて、テンポが悪かった気がします。
証拠品を見ているだけでは答えられない問いも多かったですね。
捜査パートで起こったことや聞いた話の記憶だけを頼りに答えないといけないのです。
毎日少しずつ進めていると前の話を忘れてしまいますから、こういうのはやめてほしいです。
必要な情報はすべて確認できるようにしてほしいです。

陪審員は毎回同じ展開で飽きました。
ホームズと成歩堂の共同推理も無駄に長いし面白くないですね。
前作では新鮮味があって楽しめたのですがもう無理です。
1回目を見る必要性が感じられませんし、訂正も頭を使わない作業でした。
別の人との共同推理はよかったです。

たまにボイスがつきますが、違和感ありありでした。
最初からついていれば気にならなかったかもしれませんが、
自分の中でイメージができたあとで聞いたのでこれじゃない感が強かったです。

最後の裁判はそれなりに盛り上がりました。
が、

ちょっと!

そんなのあり!?という終わり方で少しがっかりしました。

頑張って作っているのは分かりますし、完成度も高いと思います。
が、ゲームとして楽しめる部分が少なかったかなと思いました。
面白いゲームは寝食忘れて夢中になって遊んでしまいますが、
本作では眠くなって何度か中断したくらいでした。
私は前作の方が新鮮味があった分、ゲームとして楽しめました。

それでは判決を言い渡します。

前作は80点、本作は60点くらい。

これにて閉廷します。

また次の裁判でお会いしましょう。

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