2019年1月10日木曜日

ドラゴンクエスト ビルダーズ2

私はオンライン要素は一切やっていません。
他の人の作品も見ていません。
クラフトに時間をかけるほどの情熱はありませんので、本編のストーリーをクリアした時点でやめました。

前作が面白かったので2は楽しみにしていました。
前作をはるかに超えるスケール、ボリューム。
様々な改善がされていて便利になっています。
NPCの行動を見ているだけでも楽しいです。
ぐっとくるストーリーもよく、大満足の作品でした。

と言いたいところですが、非常に残念な点もありました。
まず、バグの多さです。
序盤から進行不能になるバグが複数あって、
発売の数日後に修正アップデートが配信されるほどです。
但し、これで修正されたのは氷山の一角だと思われます。
私はいくつかのバグを実際に体験しました。
バグが潰しきれないのは理解できますが、そういうレベルのバグではないんですね。
設計段階で考慮するのが当たり前と思えることができていない。
私の感覚では欠陥品です。
仮にアップデートでバグが完全に修正されたとしても、
ネット環境のない人にとっては無関係。
そういう人たちのことはどう考えているのでしょうね。

厳格な進行管理のために起こるバグが多いです。
例えば、あるアイテムを入手せよという依頼が出る前にそのアイテムを入手済だと
依頼が達成できず進行不能になったりします。
NPCの話を聞く、看板を読むなどの手順を順番にすべてこなさないと話が進みません。
前に看板を読んでいたとしても改めて読まないといけなかったりします。
マップ上にアイコンが表示されたり、会話すべき人物にマークがついたりする親切設計で、
この手順通りに進めるのは簡単です。
が、問題はこの手順を順番通りにこなす必要があるということです。
例えば、話があるから神殿に来いとか言われて、すぐに行って話しかけてみたら、
前に聞いたセリフを言うだけ。
おかしいなあと首をひねっていると、同行している仲間にマークがついているのに気づきました。
そいつに話しかけてみると、
「何の話だろうな。神殿に行ってみようぜ」
みたいなことを言われます。
もう来てるんですけど!
これを聞かないと話が進まないというアホらしさ。
依頼を受けた時点で既に目的のものを手に入れている状態であっても、
NPCに手がかりを聞きに行ったりしないと依頼が達成できません。
正しい手順でアイテムを入手しないと入手したというフラグが立たずに達成不可能になる可能性もあります。
依頼人に話しかけたときに目的のアイテムを持っていたら達成
と判定されるようにしていれば問題なかったのに。

導線を用意するのは結構なことですが、
それを辿ることが必須になっているため、ヒントではなく足枷になっています。
設計思想が悪いですね。
自力で探索して色々見つけても二度手間になる。
ひどいときには進行不能になるという恐ろしさ。

進行管理とは無関係のバグもあります。
私が体験したものでは、ある住人用の個室を作ってくれと言われて作って、
最後に住人の名前を書き込もうとしたら、書き込めない!
「拠点および部屋の外では設定できません」
と言われます。
間違いなく拠点の部屋の中なんですけどね。
別の場所に作り直したら書き込めたので進行不能にはなりませんでしたが、
これはバグとしか言いようがありません。
何かうまくいかないことがあると、真っ先にバグを疑うようになってしまいました。
こんなにびくびくしながら遊んだゲームは初めてです。
とても人に勧められるゲームではありません。




前作では全くバグにはあいませんでした。
アイテム入手済だと、お題が出た瞬間に達成になりました。
ちょっと整合性のとれてないセリフがあったりはしましたが、進行不能になることはありませんでした。
なので、自分で自由に探索する楽しみがありました。
ところが本作は上記のような、冒険を否定する作りです。
ストーリーを進めていないとNPCを見つけても
「今は話しかけられないようだ」
というメッセージが表示されるだけ。
興覚めですね。
返事がないなら分かりますけど、話しかけられないって意味不明ですしね。
道を整備しましたのでそれを辿ってください。道から外れる人のことは知りません。
そういう作りですね。
それでいて、命のきのみとかビルダーズパズルとか探索を推奨する要素が組み込まれているのです。
その島のストーリーを完全に終わらせてから、行ってないエリアを探索するというのが、
想定されている遊び方なのでしょうか。
自由度がありそうに見えて、自由には進められない窮屈なゲームです。




バグが多いのにセーブデータは一つだけ。
正確には手動セーブのデータとオートセーブのデータの二つですが。
恐らくデータサイズが大きいためだと思われます。
前作では各章が独立していて、セーブデータも別々になっていたのですが、
本作ではスケールアップした広大な世界をすべて記録しているわけですから、
サイズが大きくなるのは分かります。
おかげでセーブもロードも時間がかかります。
どこでもセーブできるようになったのはとても便利ですが、時間がかかるのは不便です。
このゲームはバグではないにしても、うまく進行しないことが多くて、
ちょっと前からやり直したいということがちょくちょくあります。
複数のセーブデータが作れれば、もう少しは安心して遊べたと思います。
USBメモリにセーブデータをコピーすることはできますが、
コピーの際にはゲームを中断しないといけないので面倒です。
あとよく分からない仕組みが、船で移動する度に強制セーブされることです。
しかも、オートセーブのデータが削除されます。
全く必要性が感じられないのですが。

他に細かい不満点は色々ありますが、今まで書いてきたことにくらべれば些細なことです。

前作を遥かに超える面白さのゲームになれる可能性は大いにあったのに、
マイナスポイントが大きすぎました。

これを書いている間にアップデートが配信されたようです(2019/01/09)。
「その他細かい不具合の修正」というのがどの程度のものなのか定かではありませんが、
まだまだバグは大量に残っていると思われます。
それに、いくら修正をしたところで一度失った信用は取り戻せないのです。

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