2019年9月25日水曜日

値上げ前に定期券を買い換えるべきか

2019年10月1日より消費税が8%から10%にアップします。
それに伴い、鉄道運賃も同じタイミングで値上げされます。
値上げ直前は混雑が予想されますので、「定期購入はお早めに」などと呼びかけがされています。
値上げ前に買った方が得だから多くの人が買い換えようとするためだと思われます。
社会人の場合は交通費全額支給のところが多いと思うのでいつ買っても関係ないような気がしますが、
少しでも会社の負担を減らそうという気配りなのでしょう。
もしかしたらひょっとしたら、値上げ後の料金で交通費をもらって差額をせしめようという
自分本位の人も少しはいるかもしれません。


継続定期券は有効期限の14日前から購入できますので、
その期間に9/30が含まれる人は値上げ前に購入するのがもちろん得です。
しかし、払い戻しなどをする場合は得なのかかなり疑問に思えたので調べてみることにしました。
消費税10%への増税前に「定期券」は、買い換えるとオトク?
というサイトを発見。
東京-新橋の定期券の場合が書かれていました。
現行の料金:一ヶ月3880円、三ヶ月1万1060円、六ヶ月1万8620円
改定後の料金:一ヶ月3950円、三ヶ月1万1270円、六ヶ月1万8980円
だそうです。
このサイトの結論は、
三ヶ月定期を買っている人で残り期間をきっちり2ヶ月にできる人は
値上げ前に払い戻しをして六ヶ月定期に買い換えるとお得!
というものでした。
は?
それは三ヶ月から六ヶ月に変えたことによる得でしょ!
値上げ関係ないじゃん!
値上げのタイミングで六ヶ月に変える意味が分かりません。
もっと前から六ヶ月にしておけばずっと得だったのに。

六ヶ月の差額が360円ですから、
この場合は最大でも半年で360円しか得にならないのです。

払い戻しをする場合、払い戻しの金額は六ヶ月の料金では計算されません。
一ヶ月のみ使用済の場合は、一ヶ月分の料金を引いて払い戻しされます。
三ヶ月のみ使用数の場合は、三か月分の料金を引いて払い戻しされます。
四ヶ月使用済の場合は、三ヶ月分と一ヶ月分の料金を引いて払い戻しされます。
さらに、手数料として220円とられます。
六ヶ月分の料金を6で割ると、約3103円。
一ヶ月分の料金は3880円で、差額は777円。
つまり、払い戻しをすると777+220=997円以上損すると考えられます。
払い戻しを伴う場合は確実に損をするといってよいでしょう。

あとは、有効期限がちょっと先の定期券はあるけれど、
値上げ前に新規に定期券を購入してしまおうというケースが考えられます。
重なっている期間の分は無駄になりますが、日数が短かければ得になるかもしれません。
継続で買えないということは、有効期限は10/15以降。
15日以上が無駄になります。
六ヶ月分の1日あたりの料金を計算すると、一ヶ月30日として、約103円。
103円*15=1545円
ですので、この場合も損をします。

結局、得になるのは普通に継続購入できる場合のみです。
買い換えるべきではないという結論になります。
わざわざ手間暇かけて損をするのも馬鹿馬鹿しいですので、
払い戻しをしようとか考えている人は本当に得になるのかしっかり確認した方がよいでしょう。

値上げ前だからといって必要ないものを買い込んだりするのも無駄使いと思えますね。

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