2020年10月23日金曜日

ライザのアトリエ

 私が遊んだ時点ではアトリエシリーズ最新作(多分)。

これまで不思議シリーズ3作とアーランドシリーズ4作をやりましたが、

これが一番面白くなかった気がします。


新シリーズということで様々な新しい試みはされていますが、

色々と微妙でした。

一番大きな変化を感じたのは戦闘システムです。

ターン制ではなく、リアルタイム進行となり、アクション要素が強くなりました。

操作できるキャラは一人だけ。操作キャラを切り替えることはできます。

戦闘に参加できるのは3人だけ。

前衛2人と後衛1人。

キャラ毎に前衛か後衛かは決まっているようです。

なので後衛役のキャラ達は一緒に戦うことができません!

自由な構成でパーティを組めないのは不満でした。

操作キャラ以外の仲間や敵は順番が来ると勝手に行動します。

色々詰め込まれていて最初のうちはわけが分からず、

慣れるまでにかなりの時間がかかりました。

戦闘から逃げる方法は最後まで分かりませんでした(笑)。

ヘルプを読んでも分からないのです。

慣れてきてもあまり面白いとは思えませんでした。

リアルタイムで色々なことを気にしないといけないのがせわしないです。

他のキャラや敵がどういう行動をしているのか見ている余裕がなかったり。

といってもバランスは甘々ですね。

メインストーリーのボスは拍子抜けするほどあっさり倒せてしまい、

ほとんど手応えがありませんでした。

リアルタイムの戦闘で手応えがあると疲れますのでこれでいいですが、

面白くはないです。

アトリエシリーズにアクション要素はいらないと思います。

アクション要素といえばスイングもやりにくくなりました。

スイングを敵にあてて戦闘に入ると有利になるのですが、

敵が突然動いたりしてタイミングが合わせにくいです。

持ってる道具によってスイング自体に時間がかかるようになって

更に難しくなっています。

当ゲームではスイングに成功したときと失敗したときの差が目に見えて大きいので

失敗したときのストレスも大きいのです。

かなりイライラさせられました。


戦闘中にアイテムを使っても無くならないことになりました。

但し、無制限に使えるわけではなく、回数に制限があります。

拠点に戻ればまた使えるようになります。

また、持っていけるアイテムの個数もかなり少ないです。

アイテムの種類はたくさんあるのに、この窮屈な仕様のせいで

実際に使うアイテムはごく限られたものになってしまいました。

回復アイテムは途中からは一度も使いませんでした。

それでラスボスまで倒せてしまったのです。

戦闘時以外にアイテムを使う方法も分かりませんでした。

アイテム使って回復するより拠点に戻った方が楽なんですね。

このゲームでは任意のエリアにファストトラベルできますし、

敵との戦闘を避けるのも簡単なのです。

拠点に戻ればアイテムの使用回数も戻りますし、

拾った素材等もコンテナに格納してくれます。

なので、新しいエリアに入ったら即帰還。

アイテムの使用回数が減ってきたら帰還。

素材を拾いすぎて空きがなくなってきたら帰還。

そろそろボス戦かなと思ったら帰還。

頻繁に拠点と行き来するので全然冒険感がありませんでした。


探索道具の切り替えもわずらわしいです。

対象に応じて使う道具が変わったり、使う道具によって得られる素材が変わったりするのです。

新しいものを見つけたら、どの道具が使えるのか、どの道具で何が得られるのか

いちいち確認しないといけないです。

これがスイングにも関わってきます。

杖が一番早く振ることができますので、できれば杖を使いたいです。

なので探索道具の切り替えを頻繁に行わないといけないのです。

ここは改善の余地がたくさんあると思います。


調合はある意味自由度が減りました。

素材の投入がツリー構造のようになっていて、

条件を満たさないと次の段階に進めなかったりします。

この仕様のため、一段階ずつ戻ることしかできません。

最初に投入した素材を変更したい場合は全部戻して入れ直すしかありません。

また、一度作ったアイテムに素材を追加投入して強化できるようになりました。

際限なく強化できるわけではありませんが、これで調合がかなり楽になりました。

逆にいえば気合を入れて調合をする必要がなくなったということです。

適当に作っておいて後から強化すればいいやと思うようになりました。

それで特に苦労することなくクリアできました。

おまかせ調合は最初のうちは便利だと思っていたのですが、

見てるだけだと長く感じますし、数少ない素材もどんどん使われてしまいます。

ただ作るだけでよければ少ない素材で作れるのに、おまかせだと使いすぎ。

途中からは全く使わなくなりました。


グラフィックも微妙。

主人公は流石に力が入っていた気がしますが、町の住人などは残念な感じ。

走る動作とかも不自然。

敵モンスターはグラフィックの問題というよりバリエーション不足。

どこにいっても同じような敵ばっかりという印象でした。


クエストも微妙。

あちこち行って話を聞いたけど有用な情報は得られず、

仕方なく帰ってきたら勝手に解決したり、話を聞くだけで終わったり、

どこがクエストなんだかというものが多いです。

演出も変です。

既に目的のアイテムを持っていた場合でも、

探してきますとか作ってきましたよーとかかみ合わない会話をしないといけません。

更に、渡すアイテムを選択した時点でクエストクリアの表示がされてしまいます。

その後に作ってきましたよー、まあありがとうとか間抜けな会話をすることになります。

お礼を渡すところの描写がないのももやもやします。

会話するだけのクエストでも報酬がお金だったりするんですが、

会話中にすりとったんかい!とか余計なことを考えたくなります。

依頼人に近づくだけで強制的に始まるのも不満でした。

説明ではクエストを受ける受けないは自由だと言われた気がしたのですが、

断り方も分かりませんでした(笑)。

その時点で受注できないクエストの場合、依頼人に話しかけると、

クエストを受けるには特定のレシピを覚えたりストーリーを進める必要があるとか

余計なことを教えてくれて没入感を損ないます。



ストーリーの進め方も微妙。

あらすじが更新されて、その通りにやらされるという感じでした。

あらすじを見なければよかったのかもしれませんが、見ないと何していいのか分かりません。

いちいちあらすじが更新されましたってうっとおしいくらいに表示されますし。

あらすじに書くのではなく、セリフとかで自然に伝えてほしかったです。

また、ライザとボオスには過去に何やらあったのは分かるのですが、それが語られるのはかなり後。

それまでは何があったのか分かりませんし、ライザが何を思っているのかも分からず、

感情移入がしにくいです。

ストーリー自体もあまり爽快感とか達成感のあるものではなく微妙でした。


他にも細かいところで気になったことは色々ありますが省略します。

目先の新しさだけでゲームとして面白いところまでいってなかったという印象です。

日数制限がなくてのんびりできるところはよかったです。

クリア後にはその続きまたは2周目が遊べるようでしたが、

特にやりたいとは思えなかったのでここで終わりにしました。

近々2も出るようですがやらないでしょう。


65点。


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