以前セールで安かったときに購入していたのをやってみました。
実写版ではありません。
一応アドベンチャーゲームですかね。
主人公は30歳くらいの男。
15年前に文通していた女性から衝撃の手紙が届き、彼女を探すことを決意します。
過去にもらって手紙には彼女のクラスメイトがニックネーム?で書かれており、
それが誰なのかをつきとめていくことになります。
絵柄や音楽は悪くないですね。
絵は基本的に静止画でパターンも少ないですが、
コマ割りや演出に工夫がされていて、動きは感じられました。
島根の観光ガイドみたいな側面が強くて、そこはそれなりに楽しめました。
しかし、ゲームとしてはつまらないと言うしかありません。
まず、ゲーム性が乏しい。
ストーリーはほぼ一本道でやらされている感が強いです。
メニューに「考える」という項目があって、最初の説明を聞いたときには、
これはヒントなので使わなくてもクリアできるはずと思いました。
ところが、実際には使わないとクリア不可能。
「考える」ことによってストーリーが進むところがいくつもあります。
なので毎回「考える」を見るようになり、それに従うだけとなります。
あっち行ったりこっち行ったり長くて退屈で大した面白みもありません。
そして始まる追及パート。
証拠品をつきつけたりして相手を追い詰めるところは逆転裁判を思い出しました。
が、逆転裁判のような面白さはありません。
順番がきっちり決まっていて、間違えるとペナルティ。
何回か間違えると追及パートの最初からやり直しです。
(途中でもセーブできるのでこまめにセーブしておけばよいのですが)
理不尽だと思えるところもありました。
さらに、主人公の言動がひどくて全然共感できないのです。
彼の人間性を疑ってしまうくらいです。
決めとしてマックスモードというのが出てきますが、これまたつまらない。
セリフの候補が次々に表示されて、タイミングよく適切なセリフを選択する
というものですが、相手の心をえぐるようなセリフを大声で叫ぶだけ。
そのコンセプトすら一貫していません。
失敗してもペナルティはなく、セリフの選択をやり直すだけ。
成功しても達成感などはなく、時間の無駄としか思えませんでした。
これを作った人はこれが面白いと本気で思っていたのか疑問を感じます。
手紙に書かれていたニックネームもひどいですね。
蔑称としか思えないものがいくつもありました。
文通相手の女性は優しい人ということになっているのですが、
よくあんな名前を使えるものだと思いました。
おっとりした声で読まれるとすごい違和感があります。
のべ数時間かけてクリアすると、○○ルートクリアとなり、
あといくつのルートがあるのか明らかにされました。
何かが追加されました。
試しに2周目を始めてみると、
章を丸々スキップすることができたりしました。
この機能がなかったら2周目を最後までやることはなかったでしょう。
2周目は30分ほどでクリア。
今回はトゥルーエンドいう感じでした。
このルートは1周目ではたどりつくことが不可能です。
周回しないと真のエンディングが見られないゲームって嫌いですね。
ゲームをするときはゲームの中に入り込みたいのです。
それには現実に存在する世界として整合性がとれていないといけません。
何かを引き継いで周回できるってどんな世界なんでしょう。
他のルートもあるみたいでしたが、
これ以上このゲームに時間を費やす気になれませんでしたので
ここで終わりにしました。
50点。
0 件のコメント:
コメントを投稿