2021年2月24日水曜日

ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団

 ダンジョン探索RPG。


PS5版のソフトでやりたいものが無くなってしまい、PS4版のこれを購入しました。

PS4版のはずなのになぜか×ボタンで決定という仕様になっていました。

これはPS5で遊ぶときだけこうなるのか分かりませんが、

PS5でプレイする際には都合がよいです。


このゲームで一番面白いところはマッピングです。

マッピングといっても、通ったマスは自動的にマップに記録される親切仕様。

踏破したマスの数に応じてご褒美もあります。

どこかにあるスイッチを押さないと開かない扉や様々な仕掛けが行く手を阻みます。

怖ろしいモンスターも徘徊しています。

魔女の力で色々な能力を手に入れて行けるところを増やしていきます。

モンスターに対抗するためにレベルを上げたり、装備を合成したり。

マップが埋まっていくと、埋まっていない部分に何かあるのではないかと

壁を壊してみたり、行けていない区画に行くにはどうすればいいか考えたり。

苦労してマップを完成させたときの達成感がすごいです!

マップ埋めは楽しいのですが、不満点が一つ。

基本的に踏破したマスしか記録されないので、

何もないマス(穴)は記録されません。

マップを見たときに未踏破のマスと穴の区別が難しいのです。

各マスにはメモが記入できるのですが、記入できるのは踏破済のマスだけ。

手動でいいのでここは穴だというチェックがつけられると非常によかったと思います。


それに比べると戦闘はそれほど面白いものではないです。

モンスターの種類は少ないし、特徴もよく分かりません。

ロボットが出てきたり人形が出てきたり犬や蜘蛛が出てきたり、

一貫性というか統一性もあまり感じられません。

大人数で敵を蹂躙する爽快感はあるけれど、

バランスが大味で少しずつ成長させる楽しみはあまりないです。

戦闘は普通のRPGとは少し違います。

タイトルに旅団とあるように、最大5つの旅団で戦うことになります。

ゲーム内では旅団のことをカブンと呼んでいます。

一つのカブンにはアタッカーとして1~3人、サポーターとして何人かの

合計6人くらいまでのメンバーが登録できます。

アタッカーは直接敵を攻撃したり敵の攻撃を受けたりします。

サポーターは基本的に攻撃したりされたりすることはありません。

メンバーは全部で何十人になったりしますが、

戦闘時にはいちいち全メンバーに行動を指示したりはしません。

基本的にはカブン一つにつき一つの指示を出します。

攻撃したり守ったり、各カブン毎に登録されているスキルを使ったり。

通常攻撃の場合はアタッカー全員が攻撃します。

なので10人がかりで攻撃できたりするわけです。

個々のメンバーの強さは装備品で大きく変わります。

装備品はダンジョン内に落ちていたり宝箱に入っていたりします。

レアなものやレジェンド的なすごい性能のものもあります。

更に、装備品は合成によって強化することができます。

この辺はあまりバランスがとれていないようで、

それほど合成に力を入れなくても戦闘はかなり楽で爽快でした。

雑魚敵との戦闘は通常攻撃のみで楽勝。

全員通常攻撃の場合は△ボタンを押して決定ボタンだけで戦闘開始です。

戦闘の速度はオプションで変更できます。

初期値だと一番遅いのになっていたので一番早いのにしてみたところ、

恐るべきスピードで進行します。

R1ボタンを押しっぱなしにしていると更に早く終わることを発見しました。

雑魚敵ならこれでOKですね。

強敵の場合は遅くしたいところですが、戦闘中に速度の変更ができないのが

ちょっと残念なところです。

ちなみに、オプションには色々と便利な設定もありますので

一通り見ておいた方がいいと思いました。

戦闘終了時の演出も○ボタンを押しっぱなしにしていると即終了します。

しかし、途中から経験値のキャリーオーバーというのができるようになってから

ちょっと面倒になりました。

これは戦闘の経験値をすぐにはもらわずに溜めておくというもの。

溜めておくと回数に応じた倍率で余分に経験値がもらえるのです。

これを使えばあっという間にレベルアップです。

キャリーオーバー中は戦闘から逃げられないとかデメリットはあります。

うっかり強敵とぶつかったりすると逃げられないのでえらい目にあったりします。

正確には逃げることは可能ですが、積み上げた経験値は失います。

扉を通過した直後など逃げ場がない場合には逃げることはできません。

もちろん全滅すると溜めていた経験値はもらえません。

キャリーオーバー中は戦闘終了後にR1ボタン押しっぱなしで

演出はすぐに終わり、キャリーオーバーが継続されます。

しかし、キャリーオーバーをしていない場合、○ボタン押しっぱなしでも

すぐに終わらないのです。

キャリーオーバーしますか?という確認が入るため、

1回×ボタンを押さないといけないのです。

もちろん×ボタン押しっぱなしでもうまくいきません。

もう一つこの機能の不便なところはキャリーオーバーを終わらせるとき、

確認画面で操作ミスをしやすいということです。

「はい」のところにカーソルを移動して×ボタンを押せばいいのですが、

カーソルを移動するのを忘れたり○ボタンを押したりすると、

キャリーオーバーが継続されてしまうのです。

もう拠点に戻ろうと思っているのに精算できなくて、

もう一回戦闘をしないといけないはめになります。

拠点に戻ったら精算してくれてもいいと思うんですが。

この辺はあまりユーザーフレンドリーではないと思いました。

ユーザーフレンドリーではないと言えば、拠点から出入りするときの演出。

これが数秒かかるのですが、頻繁に出入りをするときには長く感じます。

また拠点に戻るときは一度ワードローブに入って

一覧の中から拠点を選んで確認入力

カーソルを「はい」に移動して×ボタンという操作を2回やらされるのが面倒です。

最初に一覧表示すれば1回で済むのに。


細かい不満点は色々ありはしましたが、

ランダム生成ダンジョンが出てくるあたりまではとても面白かったです。

ここまでで約60時間かかりました。

そこから先はやらされている感じが強くなり、面白さが激減しました。

まず、ランダムダンジョンがつまらない。

小部屋が多くて頻繁に方向転換しないといけないのが煩わしい。

しかも部屋がつながっていないことが多くて、壁を壊さないと移動できなかったりします。

ランダムではあるけれど、単調に感じます。

イベントもあるけれど面白くない。

大したメリットもないので、イベントは無視するようになりました。

ランダムダンジョンでも踏破ポイントが加算されるので、

踏破報酬はほとんど意味がなくなってしまいました。

魂移しも面倒でした。

これはレベル1から育て直すことができるといういわゆる転生システムです。

もちろん育て直すとステータスが上がります。

職業毎に覚えるスキルが異なるので、なるべく多くの職を経験させたいです。

ところが、魂移しの画面では転職履歴が確認できません。

キャラクターのステータス画面で履歴を見て確認してから

作業場に移動して魂移しをすることになります。

1体ならこれでもいいんですけど、何体も一度にやろうとすると、

行ったり来たりが面倒なのです。

更に、転職を重ねるとすべての履歴が表示されないことに気づきました。

仕方ないのでスキル変更の画面で職業のフィルターをかけて、

やったことのある職業かどうか判断するようにしましたが、面倒です。

魂移しのところで、未収得のスキルがある職業を表示してくれるとよかったです。

職を変えると見た目がすっかり変わります。

各キャラを作るときには職業に合わせて名前をつけたのですが、

無意味になってしまいました。

せっかく愛着が湧いていたのに、

見た目も口調も変わってしまって思い入れがなくなります。

そして、魂移しの後のスキルセットが非常に面倒です。

職業を変えると同じスキルでも必要なポイントが変わるので

リセットされるのは仕方ないといえば仕方ないんですが、

面倒なのは間違いないです。

装備品については全員一括装備オフ、一括最強装備という機能があるので

あまり手間はかからないのですが、スキルのセットは手間暇かかります。

せめて同じ職業で転生したらリセットしないようにしてほしかったですね。

何十人もいて何十回も転生していると本当にうんざりします。

転生システムは無い方がよかったんじゃないかと思います。


依頼システムについて。

特定のアイテムを渡すと報酬がもらえます。

ここでしかもらえないアイテムが結構あります。

迷宮の宝箱を開ける鍵とかが報酬になっていたりします。

意識してアイテム集めとかはしませんでしたが、

多くの依頼をクリアすることはできました。

強敵が倒せなくて行き詰り、これはレベル上げとかを頑張るしかないかな

という状態になり、残っている依頼も片づけようと思いました。

しかし、これが予想以上に面倒でした。

まず、指定されたアイテムがどこで入手できるのかが分かりにくい。

拠点でマップを表示して□ボタンを押すと

入手可能なアイテムのリストを表示できるのですが、

ランダムダンジョンはマップがないので調べられないんですね。

現地に行った上でマップを表示すれば調べられますが。

残っていた依頼のほとんどはランダムダンジョンでしか手に入らないものでした。

前に書いたようにランダムダンジョンは移動が面倒。

残った依頼を片付けようとしているので敵が弱すぎ。

得られる経験値も低いのでほとんどレベル上げの役にも立たない。

アイテムはそんなに落ちているわけでもないし、

指定されるアイテムは結構レアなものなのでなかなか手に入りません。

最後に残ったのはあるアイテムを10個!持ってこいという依頼。

これはレベル上げの役には立ちましたが、

これ1個クリアするのに何時間もかかりました。

一応依頼は全部クリアしてみましたけど、面倒なだけで面白みは感じませんでした。


結局クリアするまでに220時間ほどかかりました。

長く遊べればいいというものではありません。

もちろん、長く遊べて面白いものがベストです。

時間はかかるけれどつまらないというのは最悪ですね。

当ゲームは面白いところは非常に面白いのですが、

面白くないところも多かったです。

ラストダンジョンなんて桁違いのボリュームのランダムダンジョンで、

はっきり言って苦行でした。

最初は敵も弱くてたまにいる強敵を避けるだけで行けそうだと思っていたら、

1/10も進まない時点で雑魚敵にすら勝つのが難しくなってきました。

これは転生しまくってキャラを強くしろということなのか、

はたまた敵との戦闘を避けながら延々と進み続けろということなのか。

どちらにしても面倒でつまらない作業を強いられます。

私は他の場所でレベル上げをすることにしました。

このレベル上げ中はスキルのセットはやめました。

同じような敵との戦闘を何百回と繰り返し、限界まで転生を重ね

ようとしましたがあまりにも時間がかかるので限界まではいきませんでした。

面白くはないので英語のリスリングをしながらやっていました(笑)。

そして、少しずつダンジョンを攻略というかひたすら階段を探す作業。

このダンジョン、新規のモンスターがほとんどいなくて、

今まで戦ったモンスターが強くなって再登場。使いまわしですね。

手抜き感をひしひしと感じてしまいます。

そして、とんでもない装備が落ちていたりします。

うーん、バランスが・・・

ときどき落とし穴があるのが邪魔くさいですね。

落とし穴はマップに表示されないので見落としやすいのです。

扉の向こうに落とし穴があったこともありました。

ターンオーバーで階段が消えたこともありました。

このゲームは結構意地悪というか理不尽なところがあります。

うんざりしながらもなんとか踏破し、

エンディングを見ることができました。

エンディングはなかなかよかったですが、

ナレーションはくどいと思いました。


非常に時間がかかりましたが、

固まったりエラーで落ちたりといったことは一度もありませんでした。

戦闘とかレベルアップの演出とかを超高速にしても全く問題なく安定感がありました。

ここは評価できるポイントですね。


周回プレイもできるみたいでしたが、もういいです。

最初は面白かったのに最後の方は辛かったです。

平均すると70点というところでしょうか。

前作はやっていないのですが、今作は力を入れるところを間違えていたのではないでしょうか。

もしかしたら、前作は面白いところだけのコンパクトな作りだったかもしれません。

気が向いたら、前作「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」もやってみたいと思います。

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