2021年3月27日土曜日

Maquette(マケット)

 Hollow Knightの合間にやってみました。

あれは長くやっていると指が痛くなってくるんですよね(笑)。


これは一人称視点のパズルゲーム。

Maquetteは模型とか雛形という意味らしいです。

マトリョーシカみたいな入れ子構造の世界は面白いアイデアだと思いました。

その構造を生かしたパズルも面白いところはありました。

が、面白さよりも不満点の方が上回っていたのが残念です。


まず、操作性が悪いです。

アイテムを適切な位置に配置するのが攻略の鍵なのですが、

これがやりにくいったらありゃしない。

ものにひっかかったりして自由に動かせなかったり、

回転する角度が微妙に合わなかったり。

微調整しようにも、一度置いたものを拾うと角度とかがリセットされてしまう。

アイテムを置こうとすると視点が変わってしまって、

その後視点が自由に動かせなかったり。

とにかくイライラすることが多かったです。

アイテムを置いた場所が悪いと拾えなくなることがあります。

拾えるアイテムの場合はポインターが変化してそれと分かるようになっています。

ポインターは変化するものの、拾おうとしても持ち上げられない

という状況になったことがあります。

また、ある場所に置いたものを拾おうとしたら、

ポインターすら変化しなくなったことがありました。

これはバグだと思いますね。

以後そのアイテムは使用できません。

状況によっては進行不能になります。

この状態になったら章の始めからやり直すしかないでしょう。

私は3回やり直しました。

一人称視点もよくないですね。

3D酔いになりました。

ジャンプが必要な場面もあるのに足場がよく分からなくてやりにくいです。

手も足も全く視界に入らないし、影すら映りません。

実体があるのかあやふやです。

できることできないことがよく分からないので無駄に時間を使ったりします。

あるアイテムを特定の位置、角度で置こうとしてもできないのは、

そもそもシステム的に無理なのか私の努力が足りないのか判断ができなかったり。

階段をちょっと傾けて置いて、登ろうとしたら登れなかったり。

時間制限があるところもありました。

操作性の悪さが足を引っ張ってなかなかうまくいきませんでした。

あと、ゲーム設定で移動速度を変えないとクリアは不可能ではないかと思われます。

ゲーム設定をいじらないとクリアできないなんてひどいです。


課題を達成すると、男女二人の会話が始まります。

二人のなれそめから始まって、どうでもいい話を聞かされます。

ご褒美どころか罰ゲームのように感じられました。

しかも鬱展開というか全然楽しい話になりません。

春夏秋冬ときて冬のまま終わる感じです。

モチベーションが上がらないことこの上ないです。

ちなみに、この会話の音声は英語で、日本語の字幕が表示されます。

字幕も残念な感じでした。

字幕といえば、道中道しるべのように出てくる文章の字幕も残念でした。

文章は英語で書かれていて、日本語訳が字幕のように表示されるのですが、

この表示がされるときとされないときがありました。

内容が分からなくても別に問題ないのでいいんですが。


進行は一本道で、やらされている感が強烈です。

謎解きをして行けなかったところに行けるようになるのはいいんですが、

今まで行けたところに行けなくなります。

半透明の膜みたいなのができて通れなくなるのです。

制限の仕方が不自然極まりなくて興ざめします。

行けるところがどんどん広がるわけではなく、

常に用意されたレールの上を動くことしかできません。

行ける場所が制限されているのでその点は分かりやすいのですが、

何をしたらいいのか途方に暮れることもしばしば。

謎解きは結構難しいものがありました。

操作性が悪いので色々試してみるのも難しく、

ストーリーのつまらなさでモチベーションは上がらず、

3D酔いも襲ってくるという悪条件が揃っています。


各章毎にBGMというか歌が流れます。

悪くはないですが、うるさいなと思うものもありました。

その歌が終わるとBGMはなくなります。

グラフィックには文句はないですね。

十分な実在感がありました。

プレイヤーの存在感はありませんでしたが。


ボリュームはそんなにないのに結構時間はかかりました。

クリアしても特に達成感はなく、これでおしまい?とがっかりしました。

色々な意味で気持ち良く遊べないゲームでした。


70点。

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