2021年3月の読書メーター
読んだ本の数:35冊
読んだページ数:11301ページ
ナイス数:188ナイス
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■失恋の準備をお願いします (講談社タイガ)
★★★☆☆
各話で登場人物は変わるけれど思わぬところでつながりのある群像劇のような物語。ちょっと箍の外れたラブコメかと思ったらちょっとどころではなく、壊滅的なラブとコメの話でした。これは突き抜けた面白さでしたね。他の著作も読んでみたいと思います。
読了日:03月31日 著者:浅倉 秋成
https://bookmeter.com/books/16947976
■宮廷神官物語 十二 (角川文庫)
★★★☆☆
本編完結の10年後くらいの話。櫻嵐のお相手も分かったし、成長したきゃーる姫の物語が楽しめました。もちろん天青や鶏冠たちも健在で感慨深いものがありました。満足度が高いです。
読了日:03月30日 著者:榎田 ユウリ
https://bookmeter.com/books/17535376
■学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録 (メディアワークス文庫)
★★★☆☆
美術学芸員を目指している琴美がアンティーク博物館で実習をする話。指導してくれるのは呪術マニアの西紋寺唱真で、かなり偏った内容になっています(笑)。キャラは違うけれど「絶対城先輩」と類似点が多く感じられてあまり新鮮味はなかったです。蘊蓄は面白いけれどストーリーはちょっと物足りない。本書一冊でまとまりのある構成になっているので読み切った満足感はあります。2巻が出たので読んでみようと思います。
読了日:03月29日 著者:峰守 ひろかず
https://bookmeter.com/books/16354091
■探偵はもう、死んでいる。 (MF文庫J)
★★☆☆☆
ミステリーかと思ったら異能バトルみたいになりました。設定はよく分からないしジャンルも時系列も安定しておらず、読んでいると寒気がしました。カメレオンが透明になる原理とかさっぱり分かりませんでした。色を変えているにしても複数の動いている相手に対応するのは無理でしょう。続編を読む気はありません。
読了日:03月29日 著者:二語十
https://bookmeter.com/books/14606450
■茶坊主漫遊記 (集英社文庫)
★★★☆☆
小柄な老僧と大柄な若造が旅をする話。お調子者のお供も増えて、様々な事件を解決したり、水戸黄門みたいなところもありました。魅力的なキャラが演じるとんでも歴史ミステリーという感じで、気軽に楽しめる内容でした。
読了日:03月29日 著者:田中 啓文
https://bookmeter.com/books/4606192
■名探偵誕生
★★★☆☆
少年みーくんとご近所の年上の女性千歳の話。千歳っていくらなんでも年上過ぎる!というのは冗談で、それは彼女の名前です。ミステリーとしては微妙だったけれど少年の想いが切なくて読ませられます。注釈と本文の該当箇所が離れていて読みにくいです。戻って確認するのも面倒なので分からないまま流したところもありました。同頁内に入れてほしいですね。というか注釈いらないでしょう。
読了日:03月26日 著者:似鳥 鶏
https://bookmeter.com/books/12794790
■煙突の上にハイヒール
★★★☆☆
表題作、「カムキャット・アドベンチャー」「イブのオープン・カフェ」「おれたちのピュグマリオン」「白鳥熱の朝に」の5編。どの話も楽しめました。失恋したOLが空を飛ぶ機械を衝動買いしてしまう話とか猫にカメラをつける話とかパンデミック後の世界とか、手が届きそうな話が多くて余りSFという雰囲気はありませんでした。テレワークどころかテレライフになっていくあの話が一番わくわくして楽しかったです。
読了日:03月25日 著者:小川 一水
https://bookmeter.com/books/577683
■リビルドワールドIV 現世界と旧世界の闘争
★★★☆☆
4巻だけど7冊目。始めて上下巻になっていません。
今回も強敵との戦いが楽しめました。まだまだ先は長そうですが、アルファによるアキラ育成計画はうまくいくのでしょうか。アキラの影響を受けて大きく変わろうとする者たちもよかったですね。シェリルが名前しか出てこなかったのは残念。
読了日:03月24日 著者:ナフセ
https://bookmeter.com/books/17522838
■秘密に満ちた魔石館2
★★★☆☆
1巻と同様、石にまつわる数奇な短編集。美しい宝石には人を惑わせる魔力がありますね。今回も読みやすくて面白かったです。
読了日:03月23日 著者:廣嶋 玲子
https://bookmeter.com/books/16121936
■こなもん屋馬子
★★★☆☆
幻のこなもん屋の話。馬子とイルカってUMAハンターのキャラですよね。馬子のキャラは強烈でインパクトがあります。B級グルメ的な食べ物の魅力、ちょっとした謎解きもあり、最後は強引に円満解決。気楽に楽しめる面白さです。たこ焼き食べたくなりました。
読了日:03月22日 著者:田中 啓文
https://bookmeter.com/books/4332875
■卒業したら教室で (創元推理文庫)
★★★☆☆
まず目次で驚かされました。柳瀬先輩卒業間近の高校の話と、その12年後の話とファンタジーっぽい話が入り乱れて語られます。あれはちょっとあれでしたが、全体として凝ったミステリーになっていて楽しめました。一番読みたかったところがぼかされていたのではっきり書いてほしかったです。
最後の方になぜか数学の問題が載っていました。x=tanΘとおいて置換積分すればよいですね。その後は手計算では厳しいですが、解けない問題ではないです。
読了日:03月22日 著者:似鳥 鶏
https://bookmeter.com/books/17514675
■ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います (電撃文庫)
★★★☆☆
電撃小説大賞金賞受賞作ということで読んでみました。残業が嫌というのはとても共感できます。圧倒的な強さに爽快感はあり、コント的な面白さはあります。しかし、主人公は感情的で短絡的であまり好感は持てず。努力や創意工夫といった要素がほとんどなく、ただスキルの強さだけで決まってしまうような戦闘もつまらないです。
読了日:03月22日 著者:香坂 マト
https://bookmeter.com/books/17521571
■豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件
★★★☆☆
「変奏曲・ABCの殺人」「社内偏愛」「薬味と甘味の殺人現場」「夜を見る猫」、表題作、「猫丸先輩の出張」の6編。SFっぽいものもあれば変格ミステリーと呼びたいようなものもあり、色々な味わいが楽しめる短編集でした。やはり最後の猫丸先輩の話が一番面白かったです。謎解きはほとんど予想通りで逆に驚きましたが。
読了日:03月19日 著者:倉知 淳
https://bookmeter.com/books/12655893
■秘密に満ちた魔石館
★★★☆☆
パワーストーンの話ですね。不思議な力を持つ石にまつわる短編8個。読みやすくて素直に楽しめます。次も読んでみたいと思います。
読了日:03月18日 著者:廣嶋 玲子,佐竹 美保(絵)
https://bookmeter.com/books/14037355
■鳥居の密室世界にただひとりのサンタクロース (新潮文庫)
★★★☆☆
御手洗潔シリーズ。今回も彼の調子はあまりよくなかったようですね。私でもあれはすぐに思いつきました。謎解きは色々と無理が感じられてすっきり納得とはいきませんでした。特にプロローグの謎の扱いはひどすぎます。ミステリーとしては期待外れ。ドラマとしては楽しめました。
読了日:03月17日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/17510564
■天才王子の赤字国家再生術9 ~そうだ、売国しよう (GA文庫)
★★★★☆
今回ニニムはあんなことになってしまってくてーんとなっていました(笑)。その分ウェインの凄みが感じられて面白かったです。ニニムとウェインのやりとりは楽しいですね。フラーニャについては何やら思惑があるようで、今後どうなるのか気になるところです。
読了日:03月16日 著者:鳥羽 徹
https://bookmeter.com/books/17523613
■虎の尾: 渋谷署強行犯係 (徳間文庫)
★★★☆☆
シリーズ4巻。先生の先生が登場し、ますます武術の話になってきました。その辺は面白くてよいです。真理との約束は忘れられてしまったのでしょうか。
読了日:03月15日 著者:今野 敏
https://bookmeter.com/books/11596621
■名探偵は嘘をつかない (光文社文庫)
★★★☆☆
これがデビュー作らしいです。大作ですね。幽霊が出てきたり死者が生き返ったりするとんでも設定のミステリー。幽霊が電車においていかれるなら、地球の公転にもおいていかれないとおかしいですよね。ところどころロジックに穴があるような気はしましたが、二転三転する怒涛の展開に圧倒されました。あの事件の真相はある作品とほぼ同じだったので、
早々に分かってしまったのが残念でした。
読了日:03月15日 著者:阿津川 辰海
https://bookmeter.com/books/16040797
■Where the Crawdads Sing
★★★☆☆
邦題は「ザリガニの鳴くところ」。時系列が異なる話が交互に語られるので話に入りにくく、訛っているのか英語自体読みにくいところが結構あり。裁判とかはあるものの特に驚きの展開もなく、ミステリーとは思えず。少女の成長物語とも少し違う。あまり成長の過程は描かれずに一気に才能豊かな女性に変貌していました。読み終えた後の印象はロマンス小説。まあまあ楽しめました。
読了日:03月15日 著者:Delia Owens
https://bookmeter.com/books/14284150
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4 (MF文庫J)
★★★☆☆
特別試験終了。無人島と退学からのサバイバル。頭脳戦より肉体戦が多かったという印象。堀北とか無理矢理出番を作った感じでした。キャラが多過ぎる気がしますね。
読了日:03月12日 著者:衣笠彰梧
https://bookmeter.com/books/17369987
■永遠の旅人 天地の理 (講談社文庫)
★★★☆☆
天地四国シリーズ5巻にして最終巻。
(実像とはかけ離れた)英雄としてすっかり有名になった寿白殿下(笑)。黒翼天と天令を救うためにあがき続けます。
きっちり綺麗に終わらせてくれて読後感がよかったです。
読了日:03月12日 著者:中村 ふみ
https://bookmeter.com/books/16152424
■宿闘―渋谷署強行犯係 (徳間文庫)
★★★☆☆
シリーズ3巻。今回は殺人事件?が起こったりして少しは刑事ものらしくはなりましたが、結局いつものパターンでした。面白いことは面白いです。
読了日:03月11日 著者:今野 敏
https://bookmeter.com/books/542817
■蒼海館の殺人 (講談社タイガ)
★★★☆☆
「紅蓮館の殺人」の続編のようです。前回は火攻めで今回は水攻め。冒頭で白けてしまって、その後も全然面白くないなあと思いつつ読み進めました。文章に微妙な違和感があって読みにくいです。事件が起こってからは面白くなりました。
終盤は強引さはあるものの、怒涛の勢いで爽快感(蒼海館?)あり。そういえば「絡新婦の理」という小説がありましたね。
読了日:03月10日 著者:阿津川 辰海
https://bookmeter.com/books/17277244
■食い詰め傭兵の幻想奇譚 14 (HJ NOVELS)
★★☆☆☆
ついに団長と再会するロレンですが、大した新事実も明かされず。邪神絡みのストーリーもあまり面白くないです。ラピスもうざったく感じてきましたし、もう読まなくていいかなと思えてきました。
読了日:03月09日 著者:まいん
https://bookmeter.com/books/16308998
■ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3 (MF文庫J)
★★★☆☆
4巻が発売されたので読み始めました。ついに始まった無人島での特別試験。主人公を狙う者たちを警戒しつつ試験をこなします。七瀬が接近してきたり高円寺が目立っていたり早くもリタイアが出たり、様々な動きがあって面白かったです。続きも楽しみです。
読了日:03月08日 著者:衣笠彰梧
https://bookmeter.com/books/16640552
■雪の王 光の剣 (講談社X文庫)
★★★☆☆
天地四国シリーズ第四弾。閉ざされた謎の国、駕にやってきた飛牙はここでも捕えられます(笑)。あの強力な術死を倒すことはできるのか、裏雲を救うことはできるのか!拍子抜けの展開もありましたけど、楽しめました。
読了日:03月08日 著者:中村 ふみ,六七質
https://bookmeter.com/books/12732854
■義闘―渋谷署強行犯係 (徳間文庫)
★★★☆☆
シリーズ2巻。1巻「密闘」と同じような話で、同じように面白かったです。整体師が主人公で、格闘技というか武術メインの話。シンプルでさくっと読めてよいです。
読了日:03月08日 著者:今野 敏
https://bookmeter.com/books/542816
■絶望トレジャー
★★★☆☆
読み始めてすぐに、これはシリーズものの2巻だろうと思って調べてみたら、4巻でした!シリーズ名と巻数を明記してほしいですね。どうせなら1巻から読みたいと思いましたが、2巻3巻のKindle版がなかったので本書だけ読むことにしました。ネットの闇、絶望的な恐ろしさが描かれていて面白いことは面白いのだけれど、本書単独ではよく分からないところもあり、読後感も悪いです。次でひっくり返すのかもしれませんがもういいやと思いました。
読了日:03月05日 著者:一田 和樹
https://bookmeter.com/books/8975873
■食い詰め傭兵の幻想奇譚 13 (HJ NOVELS)
★★★☆☆
緊急依頼を受けて北へ向かうロレン達。前半の寄り道部分は面白かったけれど、後半は微妙。よくある終わり方でしたがストーリー的には中途半端でした。
読了日:03月04日 著者:まいん
https://bookmeter.com/books/15561462
■比翼は万里を翔る 金椛国春秋 (角川文庫)
★★★☆☆
またまた結婚できなかったり死にかけたりしていましたが(笑)、最後はハッピーエンドといっていいでしょう。これにて完結です。最終巻にしてはあまり盛り上がらずちょっと物足りなかったです。
読了日:03月03日 著者:篠原 悠希
https://bookmeter.com/books/17323765
■月の都 海の果て (講談社X文庫)
★★★☆☆
天地四国シリーズ第三弾。順番の分かりにくいタイトルです。またしても他国の揉め事に巻き込まれる飛牙ちゃんでした(笑)。今回も面白かったです。
読了日:03月02日 著者:中村 ふみ,六七質
https://bookmeter.com/books/12358311
■The Puppet Show: Winner of the CWA Gold Dagger Award 2019 (Washington Poe)
★★★☆☆
邦題は「ストーンサークルの殺人」。捜査の過程はいまいち面白くなくて最後の方でようやくと思ったら、それもあまり意味がありませんでした。ちょっと読みにくいところはあったけれどひきつける面白さもありました。特にTillyが魅力的でよかったです。続編「Black Summer」(未翻訳?)にもTillyは登場するようなのでいつか読みたいと思います。
読了日:03月01日 著者:M. W. Craven
https://bookmeter.com/books/16481323
■Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス
★★★☆☆
これって「Rのつく月には気をつけよう」の続編なのかな?と疑問に思いながら読んでみました。恐らく続編で、前作と同じような内容で同じようなパターンの話。最後に一ひねりありましたが、これまたよくある趣向でした。気軽に読めていいけれど謎解きというか詮索という感じであまり興味の持てない内容でした。
読了日:03月01日 著者:石持浅海
https://bookmeter.com/books/14212106
■食い詰め傭兵の幻想奇譚 12 (HJ NOVELS)
★★★☆☆
本来の目的はなんだったのか忘れましたが、ロレンのパーティと他2名で火笛山とやらに行く話。今回はいつにもまして地の文章が残念な気がしました。余計な言い回しが多くて一文が長過ぎると思います。ストーリーも微妙。団長が何者なのか謎が深まりました。
読了日:03月01日 著者:まいん
https://bookmeter.com/books/15112937
■The Puppet Show
一度感想を書いた後、著者を間違えていたことに気づいて削除しようとしたのですが、完全に削除することができず。残しておきます。読了日、感想を削除して更新すると一覧に表示はされなくなりますが、データ自体は残っているようで、読み終わった読書家とかに表示されたままになります。
読了日:03月01日 著者:Patrick Redmond
https://bookmeter.com/books/11047177
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