2022年4月13日水曜日

ソフィーのアトリエ2

 私が最初にやったアトリエシリーズはソフィーのアトリエ。

その後何作か遊びましたが、結局ソフィーを超えたと思えるものはありませんでした。

その続編が出たとなればやらないわけにはいかないでしょう。

せっかくならPS5版も出してほしかったところです。

ライザのアトリエ2は確かPS5版も出ていたと思うのですが(やってませんけど)。

ないものは仕方ないのでPS4版を遊びました。


前作のあらすじも任意で見られるようになっていたのは親切だと思いました。

前作をやっていない人でも問題なく楽しめると思います。

やはりソフィーの声はいいですね。

優しさと強さと前向きさが感じられる、聞いていて気持ちのいい声です。


この直前にやっていたHorizon Fobidden Westにくらべると、

流石にグラフィックは見劣りしてレトロな感じがします。

が、十分綺麗です。

前作(ソフィーのアトリエ)に比べると立体感が増している気がします。

表情とかちょっと微妙な感じはありますが許容範囲ですね。

ひきこまれる導入部でわくわく感が高まります。

続編ではあるものの、異世界での冒険なので前作の人物はあまり登場せず、

新鮮味があります。

その辺にいる人に話を聞くとフキダシが表示されるだけというシンプルさ。

会話のシーンはボイスつきですが、セリフ単位でボイスはスキップできます。

ソフィーを始め耳に心地よい声だけ聴いて、他はスキップしていました。

これくらいのお手軽な感じがいいですね。

小さなイベントはちょくちょく起こりますが、短いので邪魔に感じることはなく、

得した気分になれます。


アクション要素はほとんどなし。

フィールドは3Dでダッシュもなかなか早いけれど

アクションゲームとは思えないですね。

杖をスイングして敵に当てるとちょっと有利な状況で戦闘に入れるとか、

たまに素材を採取するときにミニゲームが発生するくらい。

このミニゲームはちょっと違和感ありましたが。


戦闘はターン制なので焦ることがなくてよいです。

シンボルエンカウント方式だけどフィールド画面と戦闘画面がシームレスに

つながるところがいいですね。

実質画面は切り替わっているんですけど、それを感じさせない作りです。

戦闘が終わったときに視点がぐるっと回るのが余計な気はしましたが、

戦闘が終わったということをはっきり示すための演出なのでしょう。

戦闘画面のUIはすっきりしていなくていまいちでした。

戦闘自体はなかなか爽快で楽しいです。

前衛後衛はあるけれど、全員が活躍できるようになっていました。

アイテムも使う気になる仕様でした。

オーラというバリアみたいなものを纏った敵が出てきます。

この敵にはなかなかダメージが入りません。

このオーラを早く壊すためにアイテムを活用するのです。

ある程度進めると雑魚敵でも毎回オーラを持ったのが出てきます。

オーラを破壊するという工程が入るため、ちょっと面倒です。

戦闘でアイテムを頻繁に使うのは錬金術師らしくていいのですが、

あらかじめ装備しておかないといけなくて、装備できる数が少なすぎます。

本作では属性がかなり重要な要素になっており、

属性の違いで与えるダメージが大きく変わります。

属性には火、水、風、土、光の5種類があります。

一人では全属性のアイテムを持つのは無理ですね。

回復アイテムも持ちたいですし。

色々アイテムがあるのに気軽に試したりできないです。

せっかく作ったのに一度も使わなかったアイテムもたくさんありました。

あとは二人で繰り出す必殺技。

二人の組み合わせによって異なる技になります。

威力が高いものが多くていいのですが、無駄に長いと思いました。

しっかり見たのは初回だけです。

2回目以降は演出をスキップしていました。

スキップ機能は必須でしたね(笑)。

戦闘終了時に必殺技を使った二人のちょっとした演出があるのはよかったです。


モンスターはあまりバリエーションがなかったように思います。

色違いが多くてどこに行っても新鮮味がないです。

あちこちで同じ魔物が出てくると思ったら名前が違っていたり。

名前も記憶に残りませんでした。

討伐依頼の場合は対象の魔物がいるエリアにマークがつくのでいいのですが、

レシピの発想に必要だったりするものを探すのが面倒でした。



フィールド画面での操作性はなかなかいいですね。

R1ボタンを押すとマップを画面に重ねて表示することができて、

大きなマップを見ながらの探索ができるようになります。

ちょっと画面は見にくくはなりますが便利です。

もう一度R1を押すと非表示になります。

これがダッシュしながらでも操作できるのが快適です。

ジャンプはちょっと微妙でした。

マップで自分のいる場所が分かりにくいです。

今どこにいるのかと探したことが何度もあります。

もっと目立たせてほしかったです。



最初は移動がちょっと面倒だなあと思いましたが、すぐに楽々になりました。

マップ切り替え時などロードに数秒かかります。

それほど気にはなりませんが、やっぱりPS5版を出してほしかったなと思います。

セーブはあっという間で快適ですね。

素材の採取で道具を切り替えるとか日数制限とかLPとか熟練度とか、

煩わしいと思っていたものがほとんどなくなっていて快適になっています。


調合もまあまあシンプルで分かりやすいです。

おまかせで作ってくれる機能もあるので

とりあえず作るだけなら簡単にできます。

仲間の友好度を上げるといいものを作りやすくなる仕組みがあって、

友好度を上げる気になりますね。

友好度を上げるといってもイベントをこなすだけなので、

普通にプレイしていれば自然に上がります。

レシピの発想については前作の方が面白かったと思います。

前作では調合を工夫してお題を達成するのがやりがいがあったのですが。

調合でよい特性をつけるには意識して作ろうとしないと難しいのに、

ほとんど導線がなかったと思います。

そこにこだわらなくてもクリアはできると思いますが。

すべての特性を最高にしたものを作ろうとすると結構難易度が高いです。

置き場所に制約のあるパネルを使わないと最大値を引き出すことができず。

素材の特性を吟味して適切な位置に配置して仲間の協力を引き出して、

すべてを最高値にすることができるとすごい達成感があります。

いいものができると複製して増やしたくなりますが、

複製にかかるお金がすごいことになります(笑)。

このお金を稼ぐために積極的に依頼をこなしていたようなものです。


調合したいものを探すのが相変わらず面倒です。

今回は錬金できるのが2人になっていて、

どちらか片方でしか作れないものがあったりするので更に探しにくくなっています。

素材を選択する画面で関連するものを調べることができるのは便利です。

もう一歩、そこから調合に入れるととても便利だったと思います。

足りない材料があった場合にそこから調合に行きたいと思うことはちょくちょくありましたが、

できなさそうで、探すのが面倒なんですよね。

ソフィーで調合しようとして探したら見当たらなくて、もう一人の方しか作れないものだったとか

こういうことがちょくちょくあって嫌になります。

先に人を選ばないといけないのでこういう無駄な手間がかかるんです。

先にアイテムを選んでからどちらが調合するか決めればいいのに。

せめて図鑑で見た時に調合できる人を表示してほしかった。

また、調合したことのないアイテムは「NEW」が表示されますが、

これが二人別々に管理されています。

一人が調合してももう一人の方はNEWのまま。

新しく何かが調合できるようになったよ!というときに探しやすくはなるのですが、

この仕様のせいでNEWがたくさんついていて探しにくいのです。

これって多分初めて調合するものは経験値が多くもらえるからだと思いますが、

あんまり経験値を意識したことがなかったのでどうでもいいといえばどうでもいいです。


今作では天候操作をあちこちですることになります。

すべてのマップで必要になるくらいです。

これがなかなか面倒なのです。

特定の場所で特定のアイテムを使用することで天候を変えることができます。

天候を変えると地形が変わって道ができたり、

出てくる魔物や素材の種類が変わったりします。

天候を変えるアイテムに回数制限があるのが地味に足枷です。

回数を増やすには拠点で錬金しないといけないのです。

頻繁に行う必要はないとはいえ、このせいで気軽に使えません。

天候を変えたときにマップがどう変化するのか分からないので、

行きたい場所にすんなり行けません。

討伐依頼を受けて現地に行ってみたら対象の魔物が一匹もいなくて、

天候を変えないと戦えないということがしばしばありました。

対象の魔物がいるエリアにはマークがつきますし、

マップ上でもフィールド上でもマークがつくという親切さなのに。

崖っぷちの狭い道などでは移動速度が極端に遅くなるのも嫌でした。

1回通るだけならまだいいんですけど、

その道を渡った先で天候を操作してまたその道を戻らないといけないとか、

討伐依頼のためにこういうことをやらないといけないとなると、すごく面倒です。


難易度は初期値のノーマルでやりました。

シンボルエンカウント方式なので戦闘を避けるのは簡単ですが、

戦闘をしないと当然レベルも上がりません。

ほとんど戦闘をしないままずんずん進んでいくと、

イベントで強敵と戦うことになり、ボコボコにされました(笑)。

意識して戦闘を行ったり、道具や装備などもしっかり準備しておかないといけませんね。

全滅したのはその1回だけで、以後は危うげなく最後までいけました。

しっかりよい特性を揃えると目に見えてダメージが変わりますので、

調合を頑張る気になります。

但し、いい道具を使うとお金がかかります。

道具はそれぞれ使用回数が決まっていて、

使った分を補充するのにお金がかかるのです。

なので道具は終盤になるまであまりいいものを使わないようにしていました(笑)。

それでもお金はかかるので積極的に依頼を受けてお金を稼ぎました。

そうするとレベルががんがん上がるんですね。

このゲームでは戦闘時の強さに関わるレベルと錬金レベルの

2種類のレベルがありますが、どちらも上がります。

特に戦闘時のレベルはかなり早い段階でカンストしてしまいました。

私がクリアするまでにかかった時間の半分くらいのところで

全員レベルMAXになりました。

取得経験値をアップする装備品とかあったんですけど、

それを初めて作ったのはカンストした後でした(笑)。

カンストしてしまうと戦闘する気がほとんどなくなってしまうんですね。

依頼でお金を稼ぐためと図鑑埋めのためだけに戦闘していた感じです。

その後はアビリティという形で強化することはできますが、

成長の楽しさがかなりなくなってしまいました。

レベルアップはもっとゆっくりでよかったと思います。

それにくらべると錬金レベルはもう少し時間はかかりましたが、

終盤までには二人ともカンストしました。

あと面倒だったのは一杯になったアイテムの処分です。

コンテナに入れられる数には限りがありますので、

素材を採取して戻ってきた時に入らない分は捨てないといけません。

捨てるのはもったいないので一杯になる前にお店に売りに行くのですが、

売るアイテムを選択するのにいちいちボタンを押さないといけないのが疲れます。

100個売ろうと思ったら100回押さないといけないんですよ。

ボタン押しっぱなしで連続して選択されるようにしてほしかったです。

しかも売値が理不尽なほど安い!

時間はかかるし指は疲れるし大した金額にならないし、

不毛な作業に感じられました。


不具合について。

アプリケーションエラーが一度もでなかったのはよかったです。

このシリーズはエラーが多いという印象があって、

小まめにセーブしていたのですが、そこまで気をつける必要はなかったようです。

カメラが勝手に移動する現象がたまに起きていました。

まっすぐ走っているはずなのに左に曲がっていくことがあって、

私の操作が下手過ぎるのかと思いましたが、不具合だったようです。

止まっていても視点がぐるぐる回ることもありましたから。

もしかしたらコントローラーの問題かもしれません。

誤字もちょこっとありました。


ストーリーは一本道でちょっとやらされている感はありました。

依頼を積極的にやっていたので、依頼の合間にストーリーを進めていた感じでした(笑)。

終盤ではいい装備と道具をそれなりに頑張って作ったので

戦闘は楽々でほとんど手応えがありませんでした。

特に武器は通常攻撃回数を増やせるので、

下手にスキルを使うよりも通常攻撃をした方がダメージが高いことが多くて、

スキルの存在意義がほとんどなくなってしまいました。

ボス戦でのオーラ削りも回数の多い通常攻撃で行うのが一番効率がいいと思えました。

回復や蘇生アイテムも一応持たせていたのですが、ほとんど使う場面がありませんでした。


ストーリーに必要なアイテムの調合も簡単すぎました。

レシピ発想もすべて埋めたし、参考書も全部入手。

図鑑もほとんど埋まりました。

魔物が一つだけ埋まりませんでしたが、それはラスボスの次の欄だったので、

一度クリアしないと戦えない魔物ではないかと思われます。

クリア前に戦える魔物はすべて戦ったと思っていいでしょう。

図鑑のコメントもちょっとしたコントになっていたりして面白いです。

ついつい全部読んでしまいました。

宝箱も全部開けましたし、ランドマークも制覇。

アビリティーも全部取得。

好感度も全員MAX。

やりきった感がありますね。

一ヶ月程楽しめました。

プレイ時間が分かるところが見つけられませんでしたが、

50時間くらいですかねー。

クリアするだけならそんなにかからないと思います。


エンディングもなかなかよかったです。

3Dのムービーの途中で手書風の静止絵が差し込まれたのは違和感ありましたが。

クリア後は色々引き継いで最初からやり直せたり、

ボスラッシュとかいうバトルコンテツが遊べるようになったりするみたいです。

もうやりきった感がありましたし、

きっちり終わった満足感があったので私はここでやめました。

前作をもう一度やってみたいなとはちょっぴり思いました。

ちょっと違った角度でゲームを楽しめるおまけ特典もありました。

なかなか満足度の高いゲームでした。

いい気分で終われるゲームはいいですね。


85点。

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