2022年11月1日火曜日

2022年10月の読書メーターまとめ

読んだ本の数:32冊

読んだページ数:10616ページ

ナイス数:217ナイス


https://bookmeter.com/users/220827/summary/monthly/2022/10

■スパイ教室 短編集03 ハネムーン・レイカー (ファンタジア文庫)

★★★☆☆

「鳳」はもう出てこないと思っていたのに本書では出ずっぱり。タイトルは「灯」との蜜月、月をかき寄せる者の合成ですね。短編集という感じはしなかったです。本編では書かれなかった交流や彼らの最後までしっかり描かれています。コミカルなところもあったけれどシリアスでちょっと悲しいです。

読了日:10月31日 著者:竹町

https://bookmeter.com/books/20192324


■観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)

★★★☆☆

こういうことを考える人もいるんだなということで興味を惹かれないでもない内容でした。自分語りが多くて、たとえも下手。「マトリックス」の赤い薬って何?有名な作品だからといって見たり読んだりしていることを前提にしないでほしいですね。ちょくちょく漫画を載せているのもいらないと思いました。

読了日:10月31日 著者:佐渡島庸平

https://bookmeter.com/books/18265810


■准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 (角川文庫)

★★★☆☆

今回の講義は「かごめかごめ」でした。高槻先生の講義をがっつり聞いてみたいですね。本物の怪異との遭遇率が高くなっています。それでも一番恐ろしいのは人間、ではなくて炬燵でした(笑)。

読了日:10月31日 著者:澤村 御影

https://bookmeter.com/books/20234266


■ゴブリンスレイヤー11 (GA文庫)

★★★☆☆

今回は砂漠の国へ。冒険感があってよかったです。もちろんゴブリンは出てきましたけど、あまり存在感はありませんでした。

読了日:10月28日 著者:蝸牛くも

https://bookmeter.com/books/14175039


■旺華国後宮の薬師 5 (富士見L文庫)

★★★☆☆

いつの間にか5巻6巻が出ていました。新しく後宮に入った丁暁青の様子がおかしいのと朱心のお渡り疑惑。主人公の心の動きにはついていけないところありましたがそれなりの面白さはあり、最後はまあ円満解決でめでたしめでたしという感じでした。6巻も読んでみましょう。

読了日:10月27日 著者:甲斐田 紫乃

https://bookmeter.com/books/18942056


■赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。

★★★☆☆

世界に散らばった七つのドラゴンボー・・・じゃなくてピノキオの身体を集めて願いをかなえる話。赤ずきんが犯罪計画を喝破するシリーズ第二弾!今回は白雪姫やハーメルンの笛吹き男や三匹の子豚などが登場。前巻同様楽しくて面白かったです。一冊できっちり終わっているので満足度が高いですね。

読了日:10月26日 著者:青柳 碧人

https://bookmeter.com/books/20142133


■香君 下 遥かな道

★★★☆☆

上質の物語が楽しめました。結局のところ自然の営みを理解できてはいないので、人類はもっと慎ましく生きるべきだと思います。本書でも「百歩譲って」が出てきたのは残念でした。こういう言葉の繁殖力は凄いですね。

読了日:10月25日 著者:上橋 菜穂子

https://bookmeter.com/books/19451846


■神薙虚無最後の事件

★★★☆☆

「神薙虚無最後の事件」の真相を推理する話。作中作はあまり好きではないのですが、大怪盗対名探偵というわくわくする要素もあって楽しめました。いくつも繰り出される推理が面白かったです。ところで、「一歩譲って」という表現を全く見かけなくなりました。本書を含めてこのところ読んだ5作品くらい、みんな「百歩譲って」でした(笑)。本来の使い方が忘れられそうで怖いですね。

読了日:10月24日 著者:紺野 天龍

https://bookmeter.com/books/19508027


■ゴブリンスレイヤー10 (GA文庫)

★★★☆☆

ついに10巻に到達しました。女神官とゴブリンスレイヤーとの出会いから3年。相変わらずゴブリン三昧です。今回もちょっと変わった趣向で、ゴブリンスレイヤーが仁義を切ったりしていました。名前を出さないのはいいけれど、葡萄尼僧とかは苦しいですね。

読了日:10月24日 著者:蝸牛 くも

https://bookmeter.com/books/13338610


■天下一のへりくつ者

★★★☆☆

板岡部江雪という奇人が、秀吉の小田原攻めに対して起死回生の策を仕掛けます。と言っても「へりくつ」とか奇人という印象はほとんどなく、策士とか扇動者という感じでした。視点が一人に固定されていないので話に乗りにくく、たまにある資料の引用が臨場感を損ないます。まあまあの面白さはあったけれどちょっと物足りないです。

読了日:10月24日 著者:佐々木 功

https://bookmeter.com/books/17326465


■聖女に嘘は通じない (アリアンローズ)

★★★☆☆

「薬屋のひとりごと」の著者の新シリーズとなるのでしょうか。主人公は賭博で荒稼ぎしている神官見習いクロエ。金の力で戦う聖騎士エラルドに雇われて殺人事件の潜入捜査をすることになります。ミステリーっぽいファンタジーですね。キャラもまあまあ魅力的ですし、終盤はどんどんどんと花火大会のような展開で楽しめました。

読了日:10月21日 著者:日向 夏

https://bookmeter.com/books/19544358


■香君 上 西から来た少女

★★★☆☆

香君とは香りで万象を知るという活神。蝗ではないけれど蝗害みたいな話で、今回も人間が自然を制御することの難しさを感じさせますね。話が飛ばされていまいち没入できないところがありますが気になるのはそれくらい。ひきこまれる面白さです。

読了日:10月20日 著者:上橋 菜穂子

https://bookmeter.com/books/19451845


■幽世の薬剤師 (新潮文庫)

★★☆☆☆

ファンタジーな世界で医学知識を使って謎解き。Aが原因でBが起こってそれがCに似ているということでB=Cと認識されるところまでは納得できますが、A=Cには無理があると思いますね。認識が変わっていないのに怪異を退治できてしまうところも疑問です。ラブコメみたいな女性陣の言動もいまいちでした。

読了日:10月20日 著者:紺野 天龍

https://bookmeter.com/books/19483246


■ゴブリンスレイヤー9 (GA文庫)

★★★☆☆

今回はいつものパーティメンバーが分断されていました。

ゴブリンスレイヤーは牛飼い娘と一緒のところをゴブリンに襲われ、女神官たちは雪山で氷の魔女と戦うことに。女神官の成長というか毒されっぷりがよかったです。

読了日:10月18日 著者:蝸牛 くも

https://bookmeter.com/books/13261183


■鳴かずのカッコウ

★★★☆☆

スパイものですね。

アクションとか派手な展開はなくて、カッコウの托卵のように人を欺いて情報を収集する話。その方向性はいいんですけど、視点が一定していなかったり時系列が前後したりするのでなかなか話に入れませんでした。

読了日:10月17日 著者:手嶋 龍一

https://bookmeter.com/books/17473282


■新米錬金術師の店舗経営06 弟子ができちゃった!? (ファンタジア文庫)

★★★☆☆

6巻は出ないんじゃないかなと思っていたけど出ました!学園を卒業して早一年。税金を納めるために王都を訪れたサラサに様々なイベントが発生します。王命を受けたり弟子ができたり商会とよりを戻したり。知人がさらわれたり盗賊との戦いがあったりしましたが、特にハラハラするところもなく気楽に楽しめました。7巻もでるみたいです。

読了日:10月17日 著者:いつきみずほ

https://bookmeter.com/books/19991078


■計算する生命

★★★☆☆

「数学する身体」の続編のような内容。私は機械と生命には本質的な違いはないと思っているのですが、この著者はそう思っていないようです。終章ではその辺が語られますが、論拠が乏しくて説得力が全然ないですね。思わず動いてしまったような行動も(広い意味での)計算の結果であり、むしろ反射的な行動の方が機械的とさえ言えるでしょう。

読了日:10月17日 著者:森田 真生

https://bookmeter.com/books/17791132


■武士とジェントルマン

★★★☆☆

時代小説かと思ったら武士制度が復活した現代日本の話でした。英国紳士と武士との邂逅。異なる価値観を持っていると理解できなかったり悲劇が生まれたりするものですけど、同じ人間として真摯に向き合う姿勢がよかったです。

読了日:10月14日 著者:榎田 ユウリ

https://bookmeter.com/books/17710714


■ゴブリンスレイヤー8 (GA文庫)

★★★☆☆

やはり女神官が一番主人公っぽいですね。他のメンバーは完成している安定感があります。はじめての王都に感動したり大事なものを盗まれたり、今回も悲喜こもごも。ゴブリンとの戦いはもはや恒例行事。ゴブリン以外との死闘もありました。

読了日:10月13日 著者:蝸牛 くも

https://bookmeter.com/books/13122605


■ガソリン生活

★★☆☆☆

車視点で語られる人間たちの物語。リアリティーがなくて全然ひきこまれませんでした。車同士で会話はできるけど人間には聞こえないとか、わけ分からないです。自分の意思では現実世界に干渉することができないのもつまらない。この設定があってもなくてもストーリーは変わらないわけで、存在意義がないのです。車ならではの表現とかにユーモアはありましたが、大した面白さではありませんでした。

読了日:10月13日 著者:伊坂 幸太郎

https://bookmeter.com/books/6423899


■サイレント・ウィッチ IV -after- 沈黙の魔女の事件簿 (カドカワBOOKS)

★★★★☆

繋がりのある短編集のような構成でした。私はシリアスな話よりこういうコミカルな話の方が好きです。残念な事件と残念な探偵役が多い中、悪役令嬢イザベルが唯一素敵でした。

読了日:10月11日 著者:依空 まつり

https://bookmeter.com/books/20134921


■数学する身体 (新潮文庫)

★★★☆☆

人工進化の話とかアラン・チューリングに至る道筋として数学の歴史を語るところは面白かったです。自分でも考察してみたくなる魅力がありました。後半はあまり興味の持てない話でした。「計算する生命」も読んでみたいと思います。

読了日:10月11日 著者:森田 真生

https://bookmeter.com/books/12794595


■友情だねって感動してよ

★★★☆☆

表題作を含む短編集。友情と恋情のもつれとか打算とか結構どろどろしていました。なんか歪んでいる人が多い印象でしたが、歪みのない人なんていないと思うので現実的といえば現実的。爽やかな話もあったけれど、そちらの方が非現実的に思えてしまいます。

読了日:10月11日 著者:小嶋 陽太郎

https://bookmeter.com/books/13100775


■ゴブリンスレイヤー7 (GA文庫)

結婚式のためエルフの里に行くことになったいつものメンバー。受付嬢、牛飼い娘も同行します。お約束のゴブリンも登場します。このシリーズはシリアスなところとコミカルなところがうまく融合していい味を出していますね。

読了日:10月11日 著者:蝸牛 くも

https://bookmeter.com/books/12658030


■オー!ファーザー

★★★☆☆

タイトルはフォーファーザー(ズ)にするべきだと思いました。主人公はなかなか有能そうでしたが父親たちの活躍の方が目立ち、結局は引き立て役に見えました。出来過ぎ感はあったけれどなかなか爽快感があって楽しめました。ちなみに、あの数学の問題はA(n+1)=19An+(7の倍数)という形に変形できるので簡単に解けますね。フェルマーの小定理なんか使わないと思うんですが。

読了日:10月07日 著者:伊坂 幸太郎

https://bookmeter.com/books/578268


■狼は眠らない 08

★★★☆☆

相棒との再会。豪華絢爛な結婚式。そして、新たな冒険へ。ついに完結です!ダンジョン攻略が楽しいシリーズでした。巻数の表記を2桁にするなら最低10巻は書いてほしいところですが、一度は打ち切りかと思われたのが最後まで読めたのはよかったです。

読了日:10月07日 著者:支援BIS,田ヶ 喜一

https://bookmeter.com/books/20333206


■人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル (ハヤカワ文庫JA)

★★★☆☆

第8回ハヤカワSFコンテストの優秀賞受賞作。先日読んだ「ヴィンダウス・エンジン」もそうでした。本書の方が断然面白いですね。AI技術者の三ノ瀬がひょんなことから犯罪の片棒を担ぐことになる話。技術の説明はあまりうまくないと思いましたけど、システムの特徴・弱点をつくトリックや戦術が面白く、軽快で楽しい内容でした。

読了日:10月06日 著者:竹田人造

https://bookmeter.com/books/16875364


■僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)

★★★☆☆

最終巻です。スタッフロールが流れる中で語られるゲームのエンディングみたいな感じでした。終わっちゃったなあという寂しさがありますね。ハッピーエンドとは言い難いけれどこのシリーズにふさわしい終わり方だったと思います。闇鍋の話は幸村のアレが発覚する前のことじゃなかったかなと1巻を確認したみたら、「美少女に見える」という記述でした。間違いではないけど不自然な書き方ですね。

読了日:10月06日 著者:平坂読

https://bookmeter.com/books/9789476


■ゴブリンスレイヤー6 (GA文庫)

★★★☆☆

冒険者デビューの季節がやってきました。後輩ができると喜んだり、訓練を手伝ったり。今回は女神官と新人の少年が目立っていました。妖精弓手と2人でゴブリン退治に行ったりゴブリンの襲撃に対処したり、ゴブリンはきっちり殺しています。

読了日:10月04日 著者:蝸牛 くも

https://bookmeter.com/books/12179409


■グラスホッパー (角川文庫)

★★★☆☆

殺し屋が登場したりして人がころころと死んでいく中、スズキがころころと転がっていくという印象の話でした。まあまあの面白さで、終盤まではどう話が転がるのか分からないところが楽しめました。続編みたいなものもあるようですが、そちらはいいかな。

読了日:10月03日 著者:伊坂 幸太郎

https://bookmeter.com/books/579679


■侠飯8 やみつき人情屋台篇 (文春文庫 ふ 35-9)

★★★☆☆

今回は底辺ユーチューバーが柳葉たちに出会い、様々な問題が解決してしまう話。毎回似たような展開ではあるものの飽きない味わいで安定した面白さではあります。お好み焼き食べたくなりました。

読了日:10月03日 著者:福澤 徹三

https://bookmeter.com/books/19892854


■The Library

★★★☆☆

邦訳は見当たらず。Tom少年がおばあさんMaggieと出会い友情を育む話。閉館の危機にある図書館を救う話かと思ったら、その部分は大してページが割かれておらず。むしろアルコール中毒の父親とのやり取りの方が長くて、あまり楽しい話ではありませんでした。最初の方は面白かったんですけどね。XBOX欲しくなりました(笑)。

読了日:10月03日 著者:Bella Osborne

https://bookmeter.com/books/18312481

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