2022年12月27日火曜日

龍が如く7

 7作目みたいですけど、私はこのシリーズはこれが初めて。

JUDGE EYESは「キムタクが如く」と言われていたので

関係あるのかと調べてみたら、このシリーズの後継作品だとか。

あちらはちょっとやってみたことがあるんですが、

調査とかのミッションがつまらなくてやってられなくて、途中でやめました。

そんなわけで本作も不安はありましたが試しにやってみることにしました。

ちなみにどちらもフリープレイになっていたので興味を持っただけです。

フリープレイでなかったらきっとやることはなかったでしょう。

私はオンラインゲームには興味がないけれど、

色々なジャンルのゲームとの出会いを求めてPS PLUSに加入しているのです。

セーブデータお預かり機能もいいですね。


これはRPGです。ロールプレイングゲームです。

ドラクエという言葉がゲーム中にもでてきますし、

かなりドラクエを意識したものになっています。

戦闘はコマンド選択式ですし、転職もできます。

ドラクエ好きな人には笑えるポイントがいくつもありました。

はぐれ○○も登場します!

但し、ゲームとして面白くなるまでが長いですね。

最初のうちは、お使いとすらいえないようなことをやらされてムービーを見るだけ。

つまらなくはないけれど全然ゲームをやっている気になれませんでした。

ストーリーが進んで、どん底から這い上がる展開になってくると

ようやくゲームとして面白くなりました。


グラフィックはリアルで実在感はあるけれど動きとかはあまりリアルではありません。

とくにダッシュで走るところとか。

移動速度は遅いし、操作性もあまりよくないですね。

ダッシュしていても遅く感じますし、歩いているとむっちゃ遅いです。

音楽や効果音はなかなか。


戦闘がコマンド選択式なのはよいです。

私はアクションじゃないRPGの方が好きなので。

これはシリーズ中唯一のものだそうで、本作はなかなかの異色作のようです。

しかし、余計なアクション要素が入っているが邪魔だと思いました。

相手の攻撃に合わせてタイミングよく○ボタンを押すとダメージが減るとか、

攻撃のときにも特定のボタンを押すことでダメージアップとか、

ダウンした敵が起き上がる前に攻撃すると大ダメージとか。

コマンド選択式ならそれに徹してほしい。

攻撃して敵を吹き飛ばすと距離が離れてしまい、

他の敵が間に割り込んできたりします。

ある敵を攻撃に行ったときにその進路に他の敵がいると

妨害を受けて攻撃ができない上にダメージを受けたりします。

このせいで同じ敵を集中攻撃するのが難しいです。

範囲攻撃もありますが、使い勝手が悪いです。

戦闘開始時は敵が近距離にまとまっているので多くを巻き込むことができますが、

すぐにばらけてしまうので範囲攻撃のメリットがあまりないのです。

ターゲットの選択もやりにくくて素早く行うのが難しいです、

回復アイテムの使用時などに仲間を選択する場合も分かりにくいです。

敵を選択する場合は右上の名前一覧のところにもマークがつくので、

どのキャラを選んでいるのかは分かりやすいです。

仲間を選択する場合はキャラ名のところには何のマークもつきません。

立っているキャラの方は選択したキャラが赤くなりますが、

かえって分かりにくくなっています。

距離が離れているとさっぱり分かりません。

何度か間違えてしまったことがあります。

近くに物が落ちているとそれを拾って攻撃に使うというのもなんだかなー。

戦闘開始の場所はある程度コントロールできますが、戦闘中は自由に動けないので

近くにそういう物があるかどうかは運要素になりがち。

物を使った方が有利になるならそういう立ち回りをするのが当然でしょう?

でも自由に動けないからストレスになるのです。

全く使えないなら問題ないのに中途半端に使えるのがよくないです。

それから、ちょっとテンポが悪いです。

走っていると先頭のキャラとそれ以外のキャラが大きく離れてしまいます。

その状態で戦闘になるとキャラの立ち位置がそのまま。

敵との距離が大きなキャラは攻撃するときにその長い距離を走ることになります。

途中に壁があったりするとしばらく壁に向かって足踏み状態になり、

突然敵の目前にワープしたりします。

これで結構待たされることがあるんですね。

戦闘開始時には仲間を至近距離に配置するべきです。

壁にぶつかるような場合は最初からワープさせてほしいですね。

それくらいの判定は簡単にできるでしょう。

また、敵を攻撃したキャラはちょっと離れたところに移動します。

その後次に行動するキャラのところに視点が移動します。

攻撃が終わってからのキャラの移動や視点の移動で待たされるのが無駄に感じます。

攻撃が終わった時点で即座に次のキャラに切り替えてほしいです。

敵から距離をとりすぎるので、視点の移動にも時間がかかるし、

敵を攻撃に行く時にも近くまで走る時間が発生します。

敵が攻撃するときも同様。

移動時間が長すぎるんですよねー。

AUTO機能もあるんですが、あまり使えないですね。

テンポがよくなるわけでもなく、

タイミングよくボタンを押すと与ダメージアップとか被ダメージ減とかは変わらず。

集中攻撃をするわけでもなく効率がいい戦いにはならないです。

よほどの雑魚相手なら任せてもいいですけど、

あまり戦う意味がないのでさっさと逃げた方がいいですね。

主人公が戦闘不能になるとゲームオーバーというのもちょっと嫌ですね。

蘇生できる手段はあるのになぜかそこで終わりになってしまいます。

実際にゲームオーバーになったのは1回だけですが。

ゲームオーバーになると所持金の半分を失います。

ATMに預けておけばその分は減らないのですが、

ATMの数が少なくて預けるのが面倒。

鉄の金庫が欲しいですね。


色々な成長要素があって育てるのが楽しいです。

まずキャラ自体のレベルがあります。

これとは別にジョブ(職業)毎のランクもあります。

どちらも戦闘で得た経験値によって上がります。

転職するとそのジョブのランクに応じたステータスになります。

そのジョブでしか使えない専用スキルもありますが、

他のジョブでも使えるスキルや、

攻撃力+5など転職しても有効なパッシブスキルもあるので、

多くのジョブを経験すると強くなります。

ドラクエ10でパッシブスキルを取るために

色々な職業でレベル上げをしたことが思い出されます。

男性と女性では転職できるジョブが完全に異なっており、

女性はできるジョブが少ないし偏りを感じますね。

女性差別だ!

色々な素材を使って装備を強化することもできます。

人間力というパラメータもあります。

メンタル、お洒落、情熱、やさしさ、陽気、知性の6種類。

人間力を上げると

転職できるジョブが増えたり

特定の場所に入れるようになったり

状態異常に対する耐性がアップしたり

色々な恩恵があります。

人間力は様々な行動や選択によって増えていきます。

仲間との絆レベルもあります。

一緒にミニゲームをやったり戦闘をしたりすると上がっていき、

レベルが上がるとそのキャラが転職できるジョブが増えたりします。



このゲームはミニゲームも豊富です。

ミニゲームなのでそんなに面白いものではないですが、

これだけで時間をつぶすことはできますね。

カン拾い、カートレース、麻雀、将棋、花札、バッティングセンター、

カラオケ、カジノ、ダーツ、パチスロなどなど。

映画鑑賞、資格学校、会社経営なんてものもありました。

ミニゲームの報酬に、装備の強化に必要なアイテムがあったりします。

私はカン拾い、詰将棋、ダーツ、資格学校、会社経営は完全制覇しました。

カン拾いは報酬目当てで頑張りました。

詰将棋は簡単だったので。対局は2級程度でした。

ダーツも簡単だったので。

資格学校は人間力を上げるため。

学校といってもクイズでしたね。裏社会がきつかったです。

合否発表の演出がよかったです。

会社経営はお金目当て。

どんどん規模を大きくして利益を上げるところは面白かったです。

株主総会はアクションゲーム。ルールが理解できたら簡単過ぎてつまらないです。

これで大金が稼げたので買い物し放題だと思ったんですが、

売ってる値段がものすごく高かったり、装備の強化にかかる金額も大きくなったりで、

大して楽にはなりませんでした。

会社経営ではかなり効率よくお金が稼げますが、最終的にはただの作業になってしまうので

あまり面白くはないです。

他のことをやりながらやってました。

営業活動は放置できるので株主総会のときだけちょこちょこっと操作をするだけです。

あとは面白みがなかったりルールがよく分からなかったりで、

あまりやっていません。

特に麻雀は条件を満たしているはずなのに上がれなかったりしてよく分かりません。

パチスロはなんか力を入れられている感じはしましたが、

いまいち何をしたらいいのか分からなくて面白いとは思えませんでした。

バッティングセンターはなかなか面白かったですね。

しかし、球種はランダムに決まるのかと思ったら毎回同じパターンで、

覚えれば簡単にクリアできてしまうのでやる気がなくなりました。

できることは多いけれど、多すぎて全部をやる気にはなれないですね。


ファストトラベルはタクシー移動。

スマホで呼び出すこともできます。

行ける場所がほとんでないのでおかしいなあと思ったら、

止まっているタクシーに話しかけると、その場所が行ける場所として増える仕組みのようです。

つまり、一度は走ってその場所に行かないとタクシーでは行けないのですね。

ファストトラベルは大体この仕組みですけど、タクシーでやられると違和感がありますね。

タクシー代が結構高いので気軽にタクシーを使うことはできませんでした。

途中からは楽にお金が稼げるようになるので躊躇なく使えるようにはなります。

止まっているタクシーに乗るときは×ボタンで話しかけます。

タクシー降車後にダッシュしようとして×ボタンを押すとタクシーに反応してしまうのが嫌でした。

ダッシュはR2ボタンでもできるのでR2ポタンを押せばいいんですが、

×ボタンでのダッシュに慣れてしまったので何度もタクシーに話しかけるはめになりました。

タクシーに話しかけると向いている方向が変わってしまうので混乱します。

×ボタンでのダッシュ機能っていらなかったですよねー。

ファストトラベルなどでちょくちょく数秒のロードが入るのがちょっと残念。

PS5版なのに。

ロード中は別画像がどーんと表示されるので目立ちます。


難易度選択はなし。

色々と寄り道をして育成に力を入れていたためか、

簡単過ぎるくらいだと思いました。

戦闘終了後のムービーでは厳しい戦いだったみたいなセリフや演出があったりしますが、

実際は楽勝だったり。

オートセーブはされますが、手動でのセープもできます。

ほとんどの場所でセーブ可能。

ダンジョンなどではセーブできないところもあります。

そういう場所では特定のセーブポイントでセーブできます。

任意のセーブファイルからやり直すことが可能です。


主人公は好感の持てる魅力的なキャラですね。

かしこさは低そうですが(笑)。

仲間になる者もなかなかキャラが立っていてよいです。

約一名微妙な人がいましたが。

他の人はストーリーを進めていくと必然的に仲間になるのですが、

その人は多分仲間にしなくてもクリア可能。

そのためかメインストーリーのムービーシーンには一切登場しないのです。

しゃべらなくてもいいから表示だけはしてほしかったですね。

このキャラ自体はあまり好きではないのですが、

いなかったことにされているのはあまりにも可哀想。

その人がいるムービーを作っておいて、

仲間になっていないときに表示を消すのは可能だと思います。

大抵のゲームではムービーシーンは邪魔だと感じるのですが、

主人公の魅力のおかげなのかこのゲームではムービーもいいですね。

サブストーリーも面白いです。

コミカルなものもあればほろりとくるものもあり。

やらなくてもクリアはできますが、やりたくなる魅力があります。

このゲームはやらされている感がほとんどなくて、

自主的にやりたくなるんですね。

見つけたものはすべてクリアしました。


装備の強化をやり遂げたかったのですが、必要なお金を稼ぐのが面倒になってきたので、

適当なところで打ち切ってストーリーを進めました。

全く苦戦することなく最後までいけてしまいました。

ハッピーエンドとは思えなかったけれどやってよかったゲームです。

期待以上の面白さでした。

面白かったけれどもう一回やりたいとは思わないですね。

人生は一度しかないから輝くのです。

クリアした時点でなにやら追加されたようですが、それもやっていません。

追加ストリーがあるならやりますけど、バトルコンテンツっぽいですので。

プレイ時間は95時間程でした。

不具合等は特にありませんでした。


80点。


次は、Tandem:影の物語 の予定です。

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