2023年1月10日火曜日

Tandem:影の物語

アクションパズル。PS4版。

冒頭の説明が短いのはいいけど、ツッコミどころだらけです。

屋敷につくところまでを引用してみましょう。


著名な奇術師一族の息子トーマス・ケインが

謎の失踪を遂げる事件が発生

スコットランドヤードは未だ解明できず

10歳の少女エマは事件の調査に乗り出した

ケイン邸を目指してロンドンの街をゆくエマを

一台の馬車が全速力で追い抜く

その窓からなんとテディベアが転がり落ちてきた

テディベアのフェントンは跳ね起きると

馬車を追いかけて走り出す

思わずエマも走り出し

フェントンの後についていく


これが全文です。

なぜエマは調査をすることにしたのか。

あのテディベアは何者なのか。

なんで動いているの?

なんで名前が分かるの?

疑問だらけです。


そんなわけでエマはフェントンとともに屋敷を探索することに。

エマとフェントンを切り替えながら操作してゴールを目指すゲームです。

tandemは二人組とかいう意味がありますからこれを表しているのでしょう。

エマは普通に床を歩きますが、フェントンは壁を歩きます。

エマのときは真上から見下ろすバーズアイビュー(俯瞰視点)。

フェントンのときは横からのサイドビュー。

この二つのビューが組み合わさって相互作用します。

フェントンは影の中には入ることができず、影の上を歩けます。

エマの行動によって影の形が変化し、

フェントンの進む道ができたりします。

斬新過ぎて構造が理解できません。

スイッチを押すと扉が開いたり障害物が消えたりしますので、

お互いに協力しながら進んで行って、

フェントンがクリスタルのある場所にたどり着いたらステージクリア。

様々な仕掛けや恐ろしい生き物が彼らの行く手を阻みます。

グラフィックはまあまあですが、

フェントンのときはモノクロになってしまうし、

エマのときは俯瞰視点なので分かりにくいですね。

エマの声は可愛いけれど、見た目は可愛いとは言い切れない微妙さ。

フェントンはあやしげで不気味。

音楽や効果音は可もなく不可もなく。



大体のステージではアクション要素は薄目ですが、

苦労したステージもありました。

エマとフェントンをタイミング良く切り替えて的確な操作をしないといけない

ところがあって何度もやり直す羽目になりました。

ジャンプする位置がシビアで失敗すると死んでしまうところがあって、

そこも何度もやり直すことになりました。

こういうのはイライラさせられますね。

フェントンに切り替えた時に勝手に滑り落ちて死ぬことがあります。

死亡すると元の位置に戻るのですが、また滑り落ちて死亡。

これを延々と繰り返すループに陥ったことが何回かあります。

こうなるとそのステージの最初からやり直すしかありません。

パズルとしては捻りが少なくてさほど頭を使うものではなく、

感心するようなものはなかったです。

構成が不自然すぎて現実感が全くなく、

頻繁に切り替えることになるのでキャラとの一体感もありません。

似た要素が何度も出てくるので飽きてきます。

ボリュームも大したことはなく、数時間で終わりました。

最後はバッドエンドとしか思えない終わり方で達成感もなかったです。

トゥルーエンドがあるのかもしれませんが、手がかりを探す気にもなれず、

終わりにしました。


セーブはオートセーブのみ。

最初からやり直すことすらできません。

クリアしたステージは何度でもやり直すことはできますが、

クリアしてない状態に戻すことはできないようです。

どうしても最初の状態に戻すには、セーブデータを削除するしかないでしょう。

アプリケーションエラーや不具合はありませんでした。

無限ループに陥るのは不具合といえば不具合ですが。

ムービーシーンでは日本語字幕が表示されますが、

画面からはみ出していることがあって読めない部分がありました。

雑すぎますね。

大したことは言っていませんし英語音声で意味は分かりますが。


そこそこ楽しめましたが面白いとは言い切れない微妙な内容でした。


70点。


次回は聖剣伝説3の予定です。 

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