LIMBOやINSIDEなどで知られるジェッペ・カールセン氏の最新作とのこと。
パズルアドベンチャー?
グラフィックはまあまあ綺麗で、色々な仕掛けなどの動きもスムーズ。
画面の切り替えなども滑らかでシームレス。
様々な演出も爽快感があります。
しかし、虫がモチーフになっているようで微妙に気持ち悪い感じもあります。
操作するキャラも虫っぽくてあまり愛着が湧きません。
羽はあるのに自由に飛ぶこともできません。
このゲームは一言で言えば、ボール運び。
ビーチボールくらいのボールを数種類、とにかく運んで運んで運びます。
もちろん簡単には進めないようになっていて、
色々な仕掛けを正しい手順で動かしたりする必要はあります。
タイミングよく適切な行動をしないといけないなど多少のアクション要素もあります。
ボス戦もありました。
パズル的にもアクション的にも中途半端であまり面白くはなかったです。
パズルとしては簡単すぎで、ほとんど頭を使うところはありませんでした。
5つのオブジェを特定の順序で触ると何かが起こるとか、実につまらない。
ヒントは周りに隠れています。
このゲームは三人称視点で、カメラの操作はできません。
この視点でこそ成立する謎解きとか違和感ありますね。
しかもこのオブジェは小さくて差異が分かりにくいです。
こんなのいらないと思いました。
道が見えなかったり何が起こるか分からなくて、先が読めないところがあります。
ルールが理解できれば簡単です。
終盤は手順が長くこみいったものもありましたが、
やらせようとしていることはすぐに分かりますので、面倒だと感じるだけ。
アクション要素も大したことはありませんが、ボス戦は結構きついです。
捕まると最初からやり直しなので、ミスが許されません。
私は何度もやり直すことになりました。
ボス戦以外に戦闘はありません。
ボス戦はない方がよかったです。
このゲームにゲームオーバーはありません。
ボスに捕まっても元の場所に飛ばされるだけで、死にはしません。
落下死することもありません。
どういう行動をしても行き詰ることも(多分)ありません。
パズルゲームだと手順を間違えたらクリア不可能になることはよくありますが、
このゲームでは(多分)ないのです。
(万一行き詰っても任意の時点をロードしてやり直せるようでした)
こういうところのクオリティーは高いと思いました。
但し、このためにパズルがぬるくなっているのではないかとも思います。
このゲームはそもそも目的がよく分からなくて没入感がないんですね。
用意されている仕掛けとかが不自然過ぎて、
誰が何のためにこんなものを作ったのかが全く想像できません。
自分は敵地に潜入しているのか脱出しようとしているのか、未知の世界を探検しているのか、
どれもしっくりきません。
強いて言えば遊園地のアトラクションで遊んでいる感じ。
大したことはやっていないのに演出は派手で豪華。
安全面に対する徹底的な配慮が感じられて、
余計なことをさせないためか、行動範囲も制限されています。
最初はオープンワールドかと思ったのですが、行けるところはごくわずか。
新たな場所に進むと戻れなくなるので、行動範囲が広くなるわけではありません。
戻れなくなるのも壁が生えてきたりして不自然極まりないです。
行動範囲が狭いので何をすればいいのか分かりやすくていいのですが、
やらされている感が強いです。
用意されたレールの上を進むだけで、自分で道を切り開いていく感じが全くありません。
謎解きもアクションも大して面白くないし、クリアしてもあまり達成感はありませんでした。
クリアするのに数日かかりましたが、プレイ時間は数時間でした。
不具合は特になかったと思います。
70点。
次回はできそこないの巫女の予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿