2024年11月14日に発売されたPS5版について書きます。
私はファミコン版とPS4版を遊んだことがあります。
私はこういうRPGが好きなので、最新のハードで遊べるのは嬉しいです。
発売に購入して始めました。
名前の文字数が増えたのが嬉しいですね。
ドラクエのキャラの文字数は4文字までという制限がありましたが、
最大8文字まで入力できます。
「キャラメルマキアート」にしたかったけどそれは無理でした(笑)。
主人公の名前は「ミルフィーユ」に決定。
性別ではなくルックスを選ぶようになっていました。
男っぽい見た目と女っぽい見た目のどちらかが選べます。
トランスジェンダーとかに配慮しているのでしょうか。
いくつか設定を済ませると、まことの名とか誕生日を聞かれます。
PS4版でもやらされました。
いきなりこんなことを聞いてくるのはあやしいやつですよ詐欺師ですよ。
そのうちクレジットカードの番号とか暗証番号を入力しろとか言ってくるんじゃないですかね。
こういう人は無視するのが一番ですが、入力しないと進まないので適当に入力して進めました。
性格占いみたいなものもやらされました。
やっと本編が始まると思ったら、母と祖父の暗い会話を見せられました。
これはPS4版にはなかったですよね。
こういうのはいまどきのゲームの悪いところ。
やたらとムービーシーンを入れたりしてテンポを悪くしたり、
ゲームとしての面白さを薄めたりしてしまうのです。
そもそも主人公視点では知りえないことを見せるなよと思いますね。
ドラクエはゲームの主人公=プレイヤーという一体感を大事にしていると思っていたのだけど。
なんか王様と会う前の時点で色々と気に入らないことが出てきましたが、
気を取り直して進めました。
仲間は自由に作ることができ、最大3人連れていけます。
戦士ハーゲンダッツ、武闘家ティラミス、魔法使いプリンアラモード、僧侶まどれーぬ、
商人ゴディバ、遊び人わっふる、盗賊ザッハトルテとかを作りました。
PS4版にもなかった職業として魔物使いが追加されていました。
まさか倒した魔物を仲間にできるの?すごいなあ!と喜んだのですが、違いました。
特殊なとくぎが使えるようにはなるものの、どこが魔物使いなんだかと思ってしまいました。
後述のはぐれモンスター集めが楽になったり、まものを呼ぶとくぎを覚えたりはしますが、
がっかり感が強くてあまり使いませんでした。
音楽はいいですね。フィールドの曲はちょっと微妙だけど、素敵な曲が雰囲気を盛り上げてくれます。
グラフィックも向上してリアルに近づいています。
リアルには程遠くはありますが。
キャラも二頭身ではなくなっています。
しかし、動きには違和感ありますね。
背筋を伸ばして足をちょこちょこ動かす歩き方で不自然に見えます。
ダッシュすると動きが速くなるだけで動作自体は変わらないのでものすごく不自然です。
全然ダッシュに見えません。
町やダンジョンには立体感があります。
暗いダンジョンではランプでできる影の表現がいい雰囲気を出しています。
但し、リアルに近づいた分、分かりにくくなっています。
どこが通れるのか、マップを見ないと分からなかったりします。
カメラが動かせなくて視点が固定されているため、見たいところが見えなかったりもします。
縦向きの壁に通路があったり扉があったりしても見えなくて困ります。
手前にある木やら滝やらが邪魔をして見にくいところもありました。
宝箱も見落としがち。
階段を上ったときとかにキャラの向きが変わるのはやめてほしいですね。
例えば、左上に伸びている階段で1階から2階に上がっていくと、
2階に出たときにキャラが右向きになることがあるんですね。
階段の向きが1階と2階で逆になっているんです。
こういうのはかなり気持ち悪いです。
フィールドも立体的になっています。
遠近感も表現されていてリアルに近づいていますが、視点を動かせないのが不自由に感じられます
南の方角については見える部分が少なくて、北の方角はずっと先まで見えるという不均衡さ。
北に向かうときは冒険感があっていいけど、南に向かうときは全然です。
見た目がリアルでもとても不自然です。
設定について
言語はテキストとボイスのそれぞれについて選べるようになっています。
テキストを変えるとメニューなどの文字も変わります。
英語にしてみましたが、文字が小さくて読みにくかったので日本語にしておきました。
ボイスは正直いらないですね。
いちいち聞いているのもかったるいですし、
主人公の名前が呼ばれないのが気に入らないです。
日本語音声は邪魔に感じられたので途中から英語にしました。
英語なら聞き流せますし、集中して聞けばリスニングの練習にもなります。
難易度は
楽ちんプレイ
バッチリ冒険
いばらの道だぜ
の3種類。
私は初期値のバッチリ冒険で最後までやりました。
ちょっと簡単すぎて難易度を上げたくなるくらいでしたけど、
いばらの道という名前が嫌だったので変更はしませんでした。
簡単、普通、難しいでよかったと思うのだけど。
ネーミングがいまいちですね。
バトルスピードはふつう、はやい、超はやいの3段階。
体感的には遅い、普通、ちょっと早いという感じですね
私はほぼ超はやいでやっていました。
他にも色々と設定できるようになっていました。
余計な表示はいらないので、
ひらがな表示なし、ミニマップ表示なし、目的地のガイドなしにしました。
余計な表示といえば、ときどき冒険の心得みたいなものが表示されるのが
ちょっと嫌でしたね。
いきなり画面が切り替わってアドバイスみたいなものが表示されるのです。
これも今どきのゲームあるあるですね。
親切ではあるけれど冒険感が台無しです。
妖精がお供をしていて都度アドバイスをくれるとか、
王様が冒険の心得を教えてくれるアイテムをくれるとか
ゲーム内の世界への落とし込みをしてほしいですね。
システムからのお知らせだとせっかくの冒険感が台無しですよ。
そういえば、船を手に入れたあととか強敵を倒したあととかに語りかけてくる者がいましたが、
うっとおしいと思いました。
やっぱり一方的に情報を押し付けられるのは嫌ですね。
初心者の館とか冒険者ギルドで話を聞くとか調べるとかの方がよかったですね。
戦闘はなかなか面白いです。
戦闘そのものというより、成長が実感できるところが楽しいですね。
レベルを上げたりお金を稼いでいい装備を買ったりして少しずつ強くなっていく。
苦労した敵を楽に倒せるようになると嬉しいです。
コマンド入力のターン制はアクション要素が全くないので好きです。
全員の行動を直接指示することもできますし、AI任せにすることもできます。
なるべくMPを節約しながらうまく敵を倒していくのが面白いところなのですが、
簡単すぎてMP管理をする必要がほとんどなかったですね。
レベルアップするとHP,MPが全回復するという甘々な仕様で、
AI任せでも問題なく進めてしまいます。
ボス戦はAI使わずにやってましたけど、AI任せでもいけた気がします。
しかも、戦闘1回毎にオートセーブされているようで、
たとえ全滅してもその戦闘の直前の状態に戻れるのです。
私は一度わざと全滅してそれを確認しました。
全滅したのはその1回だけです。
ザラキとかバシルーラが脅威だったのですが、ものすごく緩和されていますね。
ザラキはたまに効きますが、命の石が簡単に手に入るので対策可能。
バシルーラは使われる度にドキドキしてたのですが、結局1回も飛ばされませんでした。
成功することあるの?
人食い箱もものすごく弱くなってますね。インパスを使う気になれず、一度も使いませんでした。
ラスボスと戦う前もぬるいですね。
ボスの直前まで行ってあることをすると、ダンジョンを通らなくてもそこまで戻ってこれるようになります。
つまり、まったく消耗なしですぐにラスボスに挑めるということです。
なんか親切すぎて萎えますね。
モンスターバトルロード
捕まえたモンスターを戦わせて上位ランクを目指すものです。
別にやらなくても全く問題なくクリア可能ですね。
あちこちに隠れているはぐれモンスターを探すのが面倒。
まもの使いのとくぎは必須ですね。
特定のどうぐやとくぎが必要だったり時間をあわせる必要があったりします。
特に、夕方にしか出現しないものはとても面倒。
町の中だったりするとかなりの広さがあるのでくまなく探すのに時間がかかります。
近くにいると言われて何時間も探したのに見つからないこともあり。
これは後で判明しましたが、ストーリーを進めないと絶対に見つけられなかったのです。
無駄に時間を使わされました。
ドラクエ8みたいに倒して仲間にする方式がよかったですね。
モンスターの成長要素がほぼないのもつまらないです。
同じ種類のモンスターを確保するとレベルアップするだけ。
各ランクは1回優勝したらそれでおしまい。
その後も参加はできますけど、賞金がもらえるだけなのでやるメリットがないのです。
せっかく入れたのだからもっと長く遊べるようにしてほしかったですね。
ものすごい手間暇かけてモンスターを集めさせられた挙句、
ちょこっとだけバトルをやっておしまいという感じですね。
これを入れたためにすごろくがなくなったと思われますが、
この内容ならすごろくの方がよかったです。
フィールド上にはキラキラ光っていてアイテムが拾える場所とか、
はぐれモンスターが隠れていたりする秘密の場所とかがあちこちにできました。
キラキラは拾うと消えるのでいいのですが、秘密の場所は行ったかどうかが分かりにくくて
行けていないところがあると思います。
多すぎて調べるのがとても面倒です。
途中から空が飛べるようになるのですが、そうなった瞬間に調べられる場所が一気に増えるので
ものすごい作業になります。
ストーリーを進めるためにはほんのちょっとしか使わないのに。
しかも空の移動がものすごく遅く感じられる上に操作性も悪くて爽快感がないのです。
船もそうだったけどボタンを押していないと止まるのでずっとボタンを押してないといけないのも嫌でした。
空を移動していると海上に何かありそうな場所を発見したりします。
しかし、その場所を調べるには船でそこに行かないといけないのです。
これがものすごく面倒。
空を移動している間はルーラで飛ぶこともできなくて、どこかの地面に降りる必要があります。
のったらくったらと陸地に向かって、着地したらルーラで飛んで船に乗って移動。
苦労してそこに行ってみたら既に探索済の場所だったりするんです。
マップに印もつけられないし。
小さなメダルも残念な仕様でした。
景品と交換できる場所は行くのが面倒な上に、景品がしょぼい。
しかも、メダルの累計枚数に応じて景品が1個ずつ順番にもらえるという仕組みで、
全然自由度がありません。
景品がしょぼいというのは、もらえる景品を既に持ってることが多かったからです。
全然ありがたみがないんですね。
景品一覧を見ると、ここでしか手に入らないものは最後の3個くらいじゃないかなあ。
で、私はそれを1個も手に入れることができませんでした。
なのでメダルのために費やした時間はすべて無駄だったわけです。
装備品の整理が面倒
装備品は各パーティメンバーが持つかふくろに入れます。
当然装備したものはそのメンバーの持ち物に入ります。
転職したときに装備を付け替えてくれるのは便利なのですが、
元の装備はその人の持ち物として残っています。
持てる数に上限がなければほっといていいのですが、
上限があるのでいつかは整理しないといけません。
そのときに一個一個ふくろに移動するのが面倒なのです。
移動したいものを選択して移動先としてふくろを指定する
これを何回も繰り返さないといけないのです。
風来のシレンみたいに移動したいものを複数選択出来て
一発で移動できるようにしてほしかったです。
ルーラやキメラの翼で町だけでなくダンジョンにも飛べるようになっていました。
頭をぶつけるのもなくなりました
また、町の中に着地するか外に着地するか選べるようになりました。
普通は中に着地。ボタンを長押しすると外に着地します。
ちょっと便利すぎる気はしますけど、楽ではあります。
ラナルータはフィールドでないと使えないようになっていました。
前は町の中で使ったら入口に戻される仕様だったと思いますが。
これはちょっと不便になりましたね。
ルイーダの酒場におたすけ機能が追加されていました。
同一アカウントで記録した冒険の書同士で仲間キャラクターの貸し借りが可能です。
これは多分2個目の冒険の書を作ったときに最初が楽になるようにということでしょう。
1個目の冒険の書で鍛えたキャラを登録しておいて、
そのキャラを2個目の冒険所で雇うといきなり強いキャラが使えるわけです。
まあ2個目を作ってもう一度遊びたいという人にとってはよい機能かもしれません。
強くてニューゲームみたいなものですが、お助けキャラ自体はレベルアップしません。
登録できるのは1人だけです。
思い出す機能
直前に聞いた会話を覚えて、いつでも思い出すことができる機能です。
これは今までになかったもので、とても便利です。
メモ代わりに使えます。
どうせならボイスもつけてほしかったですね。
コマンドメニューの「はなす」「しらべる」がなくなりました。
人に近づくと「話す」、調べられるものに近づくと「調べる」がその場に表示されて、
ボタンを押すと話したり調べたりできます。
「しらべる」は元の方がよかったかな。
タンスとか壺に何か入っている場合は「調べる」と表示されるけれど、
取得済の場合や元々何も入っていなかった場合には何も表示されません。
これは楽ではあるけれど、なんで開ける前に入っているかどうか分かるんだ!
床に何か落ちている場合も、そこを通るときに「調べる」と表示されてしまいます。
ちょっと興ざめですね。
宝箱の場合も「調べる」と表示されますが、取った後も「調べる」が表示されるのが邪魔です。
多分「しかし、宝箱はからっぽだった」と表示したいからだと思いますが、
ひどくうっとおしいところがありました。
エンドロール。
その後の出来事が画像で語られたりして、見ていてつまらなくはないですね。
スタッフの表示部分も綺麗だし音楽もいいです。
しかし、スクロールがあまりスムーズでないところが気になりましたね。
滑らかに動いていたのが一瞬止まってカクッとなるということがちょくちょく起こり、
ちょっと残念に思いました。
最後の一行はあんなのいらないとと思いましたね。
クリア後のセーブデータから再開すると、ラスボスを倒す前の状態になり、
あることに挑戦可能になります。
こういうのは話がつながっていなくて気持ち悪いですね。
モチベーションが保てなくてちょっとだけやってやめました。
プレイ時間は70時間ほど。
普通にやっていたらこんなにかからないと思いますが、
パラモス城で延々とはぐれメタル狩りをやったせいだと思います(笑)。
転職しまくって、はぐれメタルより先に行動できるキャラを作ったりしてました。
すばやさをカンストさせましたから(腕輪込みで)。
この時点でHPがカンストしたキャラもいました。
はぐれモンスターはあと何匹いるか教えてくれる人がいまして、
あと19匹と判明。
多分秘密の場所をそれだけ見つけてないのだと思います。
残りの小さなメダルもそこにあると思われます。
秘密の場所の探索が面倒すぎてやる気になれず、
小さなメダルの恩恵を全く受けることができませんでした。
秘密の場所なんてない方がよかったですね。
グラフィックや音楽はよくなっているし、色々と便利にもなっているけど、
余計なものを入れたと感じるところもあるし冒険感が薄れています。
ゲームとしての面白さはファミコン版の方が上だったと思います。
80点。
次のゲームはSokoPenguinの予定です。
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